イナンナの冥界下り

シュメール神話『イナンナの冥界下り』を上演するための雑感を書くブログです。

公演

一座の旅廻り~熊本、北九州、広島、神戸

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安田登

イナンナ・プロジェクトには直接、関係のない話題で失礼します。

9月20日(日)から23日(水)の4日間、イナンナ・プロジェクトメンバーである浪曲の玉川奈々福さん、人形(ひとかた)師の飯田美千香(百鬼ゆめひな)さん、そして安田が西日本を巡る旅をします。熊本にはバイオリンの山本紗由さんも参加します。

お近くの方はどうぞ~(凱風館のみ要参加資格)

20日(日)阿弥陀寺(熊本、益城)13:30~彼岸会
<お問い合わせ>
 〒861-2235 熊本県上益城郡益城町福富916
 TEL:096-289-0424 
FAX:096-297-9161
 (金剛山 阿弥陀寺)
 ※熊本には他にも「阿弥陀寺」さんがございますのでお間違えのないように~。

21日(月)北九州寺子屋(高見芸術祭プレワークショップ) 19時~ 高見神社
22日(火)広島市南区民文化センタースタジオ18:30 2,500円
「怪談が結ぶふたりの文豪〜小泉八雲と夏目漱石」
能と浪曲、人形で描く八雲と漱石。安田登+百鬼ゆめひな+玉川奈々福
2500円 予約090-9570-4579(上村)
namarakugo@ae.auone-net.jp 

https://www.facebook.com/events/1657550094486929/

23日(水)凱風館(内田樹さんの道場) 14時~  2,000円
http://blog.tatsuru.com/event/2015/09/11_0851.html 

お待ちしております。 

人形、能、浪曲公演、無事に終了しました

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(安田登)

昨日(8月3日)、行われました『怪談が結ぶふたりの文豪~小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と夏目漱石~」人形、能、浪曲公演、盛況のうちに無事終了いたしました。

お出ましいただきました皆さま、ありがとうございます。

当日清算の方が多いし、この暑さの中、どのくらいの方が実際に足をお運びいただけるだろうかとちょっと心配をしておりましたが (僕だったらメゲそう…)、100席限定で、なんと96人のお客様にお出ましいただきました。

本当にありがとうございます。

昨日の演目は…

『雪女(小泉八雲)』(飯田美千香、安田登、玉川奈々福、槻宅聡)

「第三夜」『夢十夜(夏目漱石)』より(安田、奈々福、槻宅) 

『持田の百姓(小泉八雲)』(奈々福) 

『吾輩は猫である』(餅の段)(安田、奈々福、槻宅)

「第一夜」『夢十夜(夏目漱石)』より(美千香、安田、奈々福、槻宅) 

…でした。 

『吾輩は猫である』には、奈々福さんは参加しない予定だったのですが、突然(演じる直前)に「奈々福さんも参加して~」とお願いして即興で参加していただきました。ジャズのようなセッションです。 

11月には『イナンナの冥界下り』の公演もございます。

ワークショップもそろそろ始まります。

どうぞ、ふるってご参加、お願い申し上げます。

 安田登 

『イナンナの冥界下り』第一回東京公演 11月13日(金)

『イナンナの冥界下り』第一回東京公演 決まりました!
2015年11月13日(金)
昼公演:14:30開演
夜公演:19:00開演 
ありがとうございます。公演は昼・夜ともに満席になりました。キャンセル待ちはお受けいたしております
※開場はともに45分前

会 場:セルリアンタワー能楽堂 場所はこちらで→セルリアンタワー能楽堂HP
料 金:5,000円(てんらい会員4,000円→てんらい会員について
     ※指定をご希望の方はプラス1,000円

お申込はこちらのページもご利用ください→こくちーず
お申込・お問い合わせはこちらにお願いいたします→event@inana.tokyo.jp
 
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紀元前三五〇〇年ごろに起こったといわれている、世界最古の都市文明と言われている古代メソポタミアのシュメール文明。そのシュメールの楔形文字で記された現存最古の神話のひとつ「イナンナの冥界下り」を、シュメール語を用いて、能楽を軸に上演する世界初の試みがイナンナプロジェクトです。
 
その東京公演が決まりました。第一回東京公演は能楽堂(セルリアンタワー能楽堂)です。

本プロジェクトはアーツカウンシル東京の助成を得て、2017年度に欧州公演を行うことが決まりました。シュメールの遺物を最も多く収蔵する、イギリスの大英博物館、フランスのルーブル美術館、加えてリトアニアでの公演を目指しています。

ジャンル、地域、言語、そして時間を超えた世界初のプロジェクトが始動しています。みなさまどうぞご参加ください。

<あらすじ>
ビジュアル版はこちらもどうぞ→テキトー版ですが… 
天と地を統治していた女神イナンナは、ある日冥界へと心を向ける。彼女は全てを捨て、代わりに七つの「メ(神力)」を身に付けて冥界へ向かう。

しかし冥界は「帰らざる国(行きて帰らぬ国)」。一度足を踏み入れたものは生きて帰ることはできない。イナンナは大臣ニンシュブルを呼び、「三日三晩、私が戻らなければ神々を訪れ、泣いて助けを求めよ」と命令し冥界に向かう。

冥界に到着したイナンナは冥界の門番ネティに取り次ぎを頼む。冥界の女王エレシュキガルはネティに命じる。「冥界の七つの門全てを閉じ、イナンナ自らに開けさせよ。そして、ひとつの門を通るごとにメを引き剥がすように」と。

イナンナは七つの門で七つのメと衣服を剥がされ、エレシュキガルと七人の裁判官の〔死の眼〕で   〔弱い肉〕となり、釘に吊り下げられる。するとその時、  なぜかエレシュキガルも病に倒れる。

三日三晩、イナンナは戻らず、ニンシュブルは約束通り神々に助けを求めたが、自分勝手に冥界に向かったイナンナに神々は冷たい。しかし、最後に訪ねた大神エンキは自分の爪からクルガラ、ガラトゥルという二体の精霊を作り、彼らに  「命の草」と「命の水」を与えた。
そして、エレシュキガルの元に行き、彼女の心を開いてイナンナの死体をもらい受け、「命の草」と「命の水」で生き返らせよと命じる。

その通りにした彼らの力で、エレシュキガルもイナンナもよみがえる。

チケットのお申込はこちらのページもご利用ください
→こくちーず
お申込・お問い合わせはこちらにお願いいたします→event@inana.tokyo.jp 

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イナンナプロジェクトは、平成27年度東京芸術文化創造発信助成(長期助成プログラム)の事業として、アーツカウンシル東京の助成を受けて実施いたします。再来年度の欧州公演を目指し、東京都での何度かの公演、各種ワークショップなどを繰り返しつつ、より完成された形を作り上げていきます。変容の過程もお楽しみください

人形、能、浪曲公演、満席です

8月3日(月)の『人形、能、浪曲公演「怪談が結ぶふたりの文豪」小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と夏目漱石』は、おかげさまで満席になりました。

ありがとうございます。

キャンセル待ちをご希望の方は、ご連絡をいただければと存じます。

http://inanna.blog.jp/archives/1033515974.html 

公演のお知らせ:人形、能、浪曲 「怪談が結ぶふたりの文豪」

怪談が結ぶふたりの文豪
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と夏目漱石
人形、能、浪曲 
2015年8月3日(月) 18時半開場 19時開演
 日本デザインセンター13階POLYLOGUE
当公演はおかげさまで満席になりました。キャンセル待ちをご希望の方はご連絡お願いします。
 
ina-0341 演目:『雪おんな』(小泉八雲 安田登脚色
    『夢十夜(夏目漱石)』より 第一夜・第三夜
    『吾輩は猫である(夏目漱石)』より

近代日本の文体を作ったのは夏目漱石です。そして英語の教師の前任・後任(熊本五高、東京帝大)として漱石に大きな影響を与えたのが『怪談』で有名なラフカディオ・ハーン、日本名、小泉八雲です。

本公演ではふたりの作品の底辺に流れる「怪異」に注目して、人形、能、浪曲の手法を使って演じます。

能、人形、浪曲……日本の芸能に古くからある「傀儡(くぐつ)」や「語り」系譜上生まれたものです。本来、異界と出会うための芸能が日本の芸能なのです。

 日本の芸能には譜面のないものも多く、息を合わせながらあとは「よろしく」で進んでいきます。

原作はあるものの……スリリングなコラボレーションをお楽しみください。

出演:安田登 能楽師 下掛宝生流ワキ方 語り
    飯田美千香(百鬼ゆめひな) 人形(ひとかた)師
    槻宅聡 能楽師 森田流笛方
    玉川奈々福 浪曲師 語り+三味線

日時:8月3日(月)18時半開場 19時開演
場所:日本デザインセンター13階POLYLOGUE(中央区銀座4-9−13 銀座4丁目タワー13F 東京メトロ銀座駅、・都営地下鉄銀座駅より徒歩すぐ)→地図はこちら

全席自由 3,000円(学生、てんらい会員は割引料金2,000円)「てんらい」会員とは
100席限定 いっぱいになりましたら締め切らせていただきます。満席になりました
予約:イナンプロジェクト事務局 event@inana.tokyo.jp  080-5520-1133(9時~20時)

入場料のお振込先(本公演は当日清算も承ります):
三菱東京UFJ銀行 恵比寿支店 普通 0838943 名義 てんらい 会長 安田登(テンライ ヤスダ ノボル)
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本公演は「アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)」の助成を得て、イナンナプロジェクトの一環として行っています。
 

「てんらい」主催公演 2015年 7月現在

ロゴ
「てんらい」主催公演の予定  2015年 7月現在
※随時更新していきます 
 
【2015年】
 11月13日(金)『イナンナの冥界下り』東京公演(セルリアンタワー能楽堂:渋谷)

【2016年】
 2月26日(金)『イナンナの冥界下り』東京公演(日本デザインセンター)
 4月(日時未定)『イナンナの冥界下り』東京公演(西徳寺:浅草)
 日時未定『イナンナの冥界下り』東京公演(セルリアンタワー能楽堂ほか)
 8月7日 天籟能(国立能楽堂) 
   能『真田(復曲)』シテ加藤眞悟師(観世流) 狂言 ほか
   ※舞台上をたくさんの人が立ち回り(チャンバラ)をして大暴れをするというすごい演目です。 

【2017年】
 日時未定 天籟能 
  能『松風(予)』大村定師(喜多流)
  能『土蜘蛛(予)』佐々木多聞師(同) 狂言 ほか
 日時未定『イナンナの冥界下り』ヨーロッパ公演
 日時未定『イナンナの冥界下り』東京公演(CT能楽堂ほか)

初演、無事に終了しました!

▼初演、終わりました!

『イナンナの冥界下り』の初演(山のシューレ@二期倶楽部)が無事に終了しました。

写真、なくてごめんなさい。写真が手に入ったら、そのときにご紹介しますね。

2時間の上演でしたが「あっという間だった」というお声をたくさんいただきました。嬉しい限りです!

お客さんは約140名。普段は80くらいのキャパなのですが、前を桟敷にすることによって、こんなにも入っていただけました。満席のためにご覧いただけなかった方もいらっしゃったようで、申し訳ございません。

さて、お客さんの中には中学生の少年もいて、熱心に見て、「楽しかった」と…。これも嬉しいです。

▼Twitter

『イナンナの冥界下り』、Twitterでの評判も上々で、以下、安田がフォローしている方たちのものを紹介します。

●いとうせいこうさん ‏@seikoito
『イナンナの冥界下り』@二期倶楽部、すごかった。能とオペラと狂言とシュメール語と傀儡師とベリーダンサーが渾然一体で、死者の復活を物語る。誰も合わせに行かないのに常に何かが合っているというセッション。

●タカイケイスケ先生 ‏@ninshatapada
(光嶋さんのTweetを受けて)わたくしも身震いする夜でした。今後ともどうぞよろしくお願いします。おかえりお気を付けて。

イナンナの冥界下り大劇団のコロスに参加させてもらえることになった。コロスのためのシュメール語教本もちょっとものしてもらいたいという話もあった。イナンナのクラスがこのような展開を見せるとは,感動しきりの夜である。
※シュメール語の先生である高井先生がコロスに参加していただけることになりました。そしてテキストもチェックしていただけることに。おお! 

 『山のシューレ』での安田登さん,いとうせいこうさんとの鼎談を終え,杜の都に発した「やまびこ」の響きにのっていま宇都宮まで運ばれたところです。芸能の力,ことばの力,死者の力,冥界の力,そういうものが渾然一体としたエネルギーを浴びに浴びた二日間。本当に貴重な経験でした。

東洋英和の生涯学習センターのシュメール語講座でなんとはなく読み始めた『イナンナの冥界下り』。おととしと去年と二年間かけて読み終えた。それをこんな素敵な舞台に仕上げてもらえて感動しきりです。安田さん,そしてすべての出演者のみなさま本当にありがとうございました。

●ヲノサトルさん ‏@wonosatoru
(さまざまなRTのあと)というわけで昨夜の那須二期倶楽部「イナンナの冥界下り」 にはとにかく圧倒され、もうこれで完成してるじゃんと思ったのだが。プログラムには次は当方や光嶋さんが参加してさらにバージョンアップする事が明記されているのであった。退路はない。笑 

●光嶋裕介さん ‏@yusuke_koshima
『イナンナの冥界下り』をプロデュースした能楽師の安田登先生の自在に境界を越境する感覚と、演者間に滲み出るそれぞれのプロ意識と他者への敬意。昨夜の演者たちには、何かが憑依し、会場の二期倶楽部には、確実に神の祝福を感じた。異物が同居するスペクタクルに言葉を失い、感情が揺さぶられる。

おはようございます。那須塩原、快晴。昨日の山のシューレで講演された『イナンナの冥界下り』は、圧巻の芸能コラボレーション。紀元前3500年ごろのメソポタミア・シュメール文明の最古の神話が、能、狂言、浪曲、人形、ダンスによって美しく響き合う奇跡のエンターテーメント体験でした。

産まれたばかりの『イナンナの冥界下り』という作品の舞台美術をやらせてもらうことは、建築家として全く新しい挑戦であり、ボーダーを越えて結ばれ続けるご縁を大切に、精進したい。はて、どうなることやら。昨日の演者さんたちとチームになれることに身震いしております。いやはや、大きな宿題だ。

● 怪談専門誌『幽』 ‏ 東雅夫さん @kwaidan_yoo 
「山のシューレ」で上演された「イナンナの冥界くだり」を拝見。凄い舞台でした。古代シュメール神話の世界が、能の様式に驚くほどマッチして、和洋古今の芸能が渾然一体となった祝祭空間が幻成。しかも、ここぞ、という局面で、多彩な演者の得意技が炸裂するというね。いやあ、堪能しました。(雅)

浪曲の奈々福さんと狂言の奥津さんの号泣芸の競演とか、ゆめひなさんの人形と生身のダンサーとの妖艶な競演とか、楽しきこと限りなし。無理やり予定を調整して参上して大正解でした。(雅)

終演後も「イーナンナー!」という朗唱が耳について離れませんでした(笑)。また、岡野玲子の怪作『イナンナ』にも通ずる部分があったり、花魁道中と神聖娼婦とか、いろいろなことを思い出させたり考えさせる、ただならぬ喚起力を孕んだ公演でありました。舞台が総合芸術であることを実感。(雅)

「イナンナの冥界くだり」の感想で書き漏らしたことが。冥界のコロスたち(大熱演!)による合唱と、ダンサーたちのエキゾティックなパフォーマンスは、「モスラ」や「キングコング対ゴジラ」など往年の東宝怪獣映画における原住民のダンス・シーンを否応なく彷彿させて大いに昂揚を覚えた次第。(雅)

● なかた ゆかりさん ‏@eucali_N
①今日は、「山のシューレ」イン那須塩原。イギリス人ガーデンデザイナー、ポール・スミザーさんのユーモアあふれる話がおもしろかった!自然の植生の中の植物をよ〜く観察することで、化学肥料や農薬に頼らず、手間もかからない庭づくりができる。

②それには、植物をよく知り、それに合った場所に植えるのと同時に、土が大切。腐葉土は、枯葉の重なりをミミズが食べることで、新しくよい土に生まれ変わる。そのよい土が植物を化学肥料に頼らず育ててくれる。

③次に、いよいよお待ちかねの『イナンナの冥界下り』を観ているとき、ふとスミザーさんの腐葉土の話を思い出しました。植物は、精一杯花や葉を付け、この世を謳歌し、繁殖を目指した後、葉を落とし土に生まれ変わり、またおのれを育てる。イナンナが冥界で死に、再生するように。

④スミザーさんの話で、もう一つおもしろかったのが、家庭菜園でも、つい作物を一列に並べて、同時に同じものを大量に収穫してしまう。一列に並べるのは、大量に収穫するとき効率がよいからで植物の事情ではない。植え方もバラバラに時期もずらして、少しずつできるよう楽しめばよいのだと。

⑤『イナンナの冥界下り』は、楔形文字が生まれて記された物語で、文字の無い時代の要素が読み取れるのではないか、文字の無い時代には、今のような時間の概念がなかったのではないかと以前安田さんのお話だったが、計画的に収穫する農耕には、時間の概念が必要で、イナンナはそうなる前の

⑥もっと自然にまかせた収穫の時代の神さまだったのではないかと。
何か不思議な組み合わせなのに、そこにメソポタミアの神さま、女神さまが、荒ぶる自然のように現れるのを観て圧倒されながら、そんなことを考えました。

⑦植物を生かす太陽と水と土。姉の冥界の女王エレシュキガルは、沈んだ太陽のようにも思えるけれど、違うのかもしれません。
植物の話を聞いた後に、『イナンナの冥界下り』観ることができて、おもしろさがさらにビビッドに。
「山のシューレ」楽しかったあ!
 

 

リハーサル終了!

山のシューレでの『イナンナの冥界下り』のリハーサルと、その後のお食事会が終了!部屋に戻って来ました。

一度通しただけだから、リハというよりは能の申し合わせに近いですね。

さらには昨夜、突然思いついたことを玉川奈々福さんに「ねえ、ねえ。こんなのやって」とメールでお願いしたり(これがひとつやふたつではないのです)、また今日もやりながら「やっぱこうした方がいいな」と突然変えたりと、明日もどうなるかわからない『イナンナ』なのです。

先日のプレ勉強会で、精神科医の大島さんが「イナンナと、冥界の女王エレシュキガルは表裏一体(双方が双方のシャドウ)ではないか」ということを話されました。シャドウなんていうとユング心理学?とお思いの方も多いと推察仕りますが、さにあらず。

「ユングはあまりにも無意識の世界にリアリティを感じ過ぎていた」という大島さん。元型のそれと同じ「シャドウ」という語を使ってはいますがちょっと違うのです。

この話は、近いうちにテープ起こしをしてまとめる予定で~す。

で、そのときの話がすごく面白かったので、そんなことも演出には入れました。

双方が双方のシャドウといっても、どちらかが本当の姿で、どちかが無意識界の表象、というわけではありません。「心」を持つ以前のイナンナと、「心」を持ってしまったエレシュキガル(姉)。

これは「心」を持つ前の自由に飛び跳ねていた自分と、「心」を持ってしまったがためにあれこれ考えて自由に飛ぶことができなくなった自分でもあるのです。

で、これって『古事記』のスサノオとアマテラスに似ているでしょ。スサノオはただ挨拶に行っただけなのに、アマテラスは我が国を奪おうとしての行為だと思って軍装して待つ。

「え~、そんなつもり全然なかったのに~」というスサノオに「うそこけ!」と疑うアマテラス。この両者の関係に、イナンナとエレシュキガルはなんか似ているのです。

別々の時間に存在する「自己」が、いまここで時空を超えて同時に存在しちゃった…っていうドッペルゲンゲルみたいなふたりなのです。

…てなわけで、今回の上演の最後の舞(踊り)では…

・エレシュキガル(姉):近代的な理知を持つ:三味線で表現

・イナンナ(妹):古代的なパッパラパー:能で表現

…という感じで作っています(って、これ突然、2日ほど前に「そうしますね、よろしく~!」ってLINEしたのですが)。 

山のシューレにいらっしゃる皆様へ:桟敷席のお知らせ

いよいよ明日(6月6日2015)、『イナンナの冥界下り』の初演が那須の二期倶楽部で開かれる「山のシューレ」の開き舞台で行われます。

今回、前の方のお席は「桟敷(さじき)」になります。毛氈の上に座布団を置く予定(だそう)です。 

で、演者はその桟敷ぎりぎりまで迫りますので、迫力を味わいたい方はどうぞ桟敷にお座りください。

そして、その方はどうぞジーンズなどの「楽な格好」でお出ましください。 

では、お待ちしております。