『イナンナの冥界下り』新バージョンの上演決定
 
イナンナバナー

お待たせしました!『イナンナの冥界下り』が新バージョンでの上演が決定しました。

日時 12月27日(火)18時15分開場 19時開演
場所 セルリアンタワー能楽堂
料金 全席自由5,000円(会員は1,000円引き
   ※指定ご希望の方は1,000円にて承ります。
予約 てんらい事務局
event@inana.tokyo.jp
080-5520-1133(9時~20時)

『イナンナの冥界下り』は、およそ紀元前2,000年にシュメール語(楔形文字)で書かれた世界最古の女神神話を、現存する世界最古の演劇である「能楽」を中心に、シュメール語と日本語で上演する祝祭儀礼歌舞劇です。

昨年(2015年)度に、山のシューレ(那須、二期倶楽部)、セルリアンタワー能楽堂(渋谷)、日本デザインセンター(銀座)で上演し、今年度に浅草の西徳寺さんで上演しましたが、来年度の欧州公演に向けて、今回は新バージョンでの上演を企画しました。

人気の「能楽堂公演」です。お早めにご予約をお願いいたします(って、実は会員、メルマガ、寺子屋参加の方にはお知らせし、すでに1/4のお席が埋まっております)。

【3行あらすじ】
『イナンナの冥界下り』というのはどういう神話なのか。ざっくりと3行でお話しましょう。

(1)天と地を統べる女神イナンナは、唯一自分の手の及んでいない冥界に、7つの「メ(神力)」を身につけて向かった。

(2)イナンナの突然の来訪に怒った冥界の女王エレシュキガルは、イナンナの「メ(神力)」をすべて剥ぎ取って裸にし、冥界の釘にぶら下げた(地上は暗黒の冬世界となる)。

(3)大神エンキが差し向けたクルガラ、ガラトゥルの力によってイナンナは甦り、地上にも春が戻った。

詳しいあらすじはこちらで。

【新バージョン:今までとどう違うのか】
「新バージョン」といっても、今までとどう違うのか。これも簡単にお話します。

●祝祭儀礼性が増す
古代の叙事詩は、薪の火によって妖しく彩られた祭りの場(にわ)で上演されたと思われます。これは、もう薪能そのものです。

薪能は、本来は春の神様をお迎えする祝祭儀礼でした。それは、イナンナの死によってもたらされた冬の季節が、その甦り・再生によって春の季節を再び迎える『イナンナの冥界下り』の神話にぴったりです。

今回の上演では、天地を統べる女神イナンナに奥津健太郎(能楽師狂言方)、エレシュキガルに杉澤陽子(観世流能楽師)を迎え、能楽の要素を前面に押し出すことにより、より祝祭儀礼性が増した上演になります。

●楽しさが増す
祝祭儀礼性、能楽を前面に!といっても堅苦しいものではありません(あ、堅苦しいところもあります)。

古代の祭りの場(にわ)では、人々は怪しい薬草の入った霊酒を飲み、生贄に捧げられたお下がりの肉を喰らい、酩酊、興奮状態で観た、というよりも参加したはずです。

能楽堂での公演なので、さすがにお酒を出したり、焼いた肉をお出しすることはできませんが、『海神別荘』でも、びっくりするようなパフォーマンスを見せてくれた実験道場の皆さんをお迎えし、皆さまが酩酊、興奮状態になるような楽しいパフォーマンスもご覧いただきます。

●音楽が多彩に
音楽は、能管の槻宅聡に加えて、今回は電子音楽のヲノサトルも参加します。

さてさて、どんな音楽が繰り広げられるか。どうぞお楽しみに!

●シュメールの竪琴が登場
大英博物館に収められているシュメールの竪琴の作成をアメリカのハープ作者に依頼していたものが出来上がって来ました。チューニングや弦の問題もあり、今回はまだ使えませんが、象徴として舞台に出現します。紀元前2,000年の竪琴がどんなものか、とくとご覧あれ!

【配役】
女神イナンナ  奥津健太郎、辻康介(声)
冥界の女神エレシュキガル  杉澤 陽子、安田登(声)
大臣ニンシュブル  Junko☆、 玉川奈々福(声)
ネティ(冥界の門番)  蛇澤多計彦、玉川太福(声)
語り  玉川奈々福
音楽  槻宅聡、ヲノサトルほか
コロス、冥界の裁判官  
 大島淑夫 大金 智
 金沢 霞 高井啓介
 塚田里香 中川善史
 名和紀子 松山記子
     五十音順

昨年の能楽堂公演は、昼夜公演があっという間に一杯になり、また4月の西徳寺公演もお立見の出る盛況でした。どうかお早目にご予約をお願いいたします。

event@inana.tokyo.jp
080-5520-1133(9時~20時)

<チラシです:クリックすると拡大します>
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