イナンナの冥界下り

シュメール神話『イナンナの冥界下り』を上演するための雑感を書くブログです。

2015年11月

ダンスワークショップ 第四回ご報告(蜜月稀葵)

身体をしなやかに使う体操 part 3 ~連続した体操から簡単なダンスへ~

○いきなり体操から(飛龍会メソッド)
・丸めるそる
・伸ばす縮める
・捻る

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○体操からダンスへの変化
・身体の全てをコントロール配下におき、連続した動きへチャレンジ
・タイコに合わせて体操からダンスへの変化を楽しむ


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○文法とダンス
・点と丸。単語と文章。でダンスを作る。
・体操のメソッドを使って強調したい部分に色をつける
・クリエイション

シュメール語には「を」「私」がありません。
多分、、高井先生、、間違っていたらすみませんーーー!!! 
ダンスにするととても不思議な感じになりました。
これは次回持ち越しです。

今回は各個人でのクリエイションにした為、動画はなしです。

ダンス作品の制作過程をお伝えしました。
作品がどうやってできあがっていくか、ダンサーがどう作品に取り組んでいるか。
沢山のアプローチがある中で私が一番大切にしている方法をお伝えしました。
なかなか通常のレッスンではお伝えできない事を共有させて頂けて、ダンス作品というものを少しでもわかっていただけたらうれしいです。
「ダンスってなに?」という所に「あー!!そうなんだっ!!」ってわかって頂けたらと思います。
ダンス初体験の皆様に、このような事がお伝えできる事をとてもうれしく思います。
素敵な機会をありがとうございます。


来月もこんな感じでダンスクリエイションに触れられたらいいなと思います。
さらに、ベリーダンスのテクニックも扱ってみます。
かつてベリーダンスを踊っていた頃、企業団体のマラソン選手に骨盤のテクニックを教えて欲しいと言われ、教えた事があります。
骨盤を自由に動かす事(アイソレーション)はあらゆる運動に万能だと思います。
今はこのベリーダンステクニックで学んだ事がとても大きな成果を生んでいます。
男性も皆様も是非是非是非ご参加くださいませ!!


次回は、12月27日(日)17:00~19:00(2H)
身体のパーツを動かす part1 ~ベリーダンスのテクニックを使って~ 


ご予約
camale.info@gmail.com
080-7952-6709

11月のイナンナ関連のワークショップ:発声

皆様

てんらいWS 発声第4・5回のお知らせです。体を知る、頭部 首、体幹部に、第4回では、腕。第5回では足に焦点をあてます。
 
声と身体の仕組み更に深めようと思います。お待ちしております。

第4回 11/26(木)19:00~21:30

第5回12/18(金)19:00〜21:30

○場所:三田フレンズ 地下1階 第2音楽室(JR恵比寿駅より徒歩10分:アクセス方法は下記参照)
○受講料:2500円 

※仰向けに寝転んだり致しますので、動きやすい服装でお願い致します(スカートは不可。)コミック本などの厚さの本を2~3冊。ヨガマットやタオルなど敷物をお持ち下さっても結構です。

皆さまとお会いでき、声と身体の新たな発見の時間が持てますことを楽しみにしております。
香西 克章

★三田フレンズへのアクセス方法
【三田フレンズまでの行き方】 
・JR恵比寿駅東口(アトレ2F)改札を出て、右折し、動く通路「恵比寿スカイウォーク」に従って進んでください。4~5分で恵比寿ガーデンプレイス前に到着します。
・信号を渡り、右に進み、JR線路上の橋(恵比寿南橋)を渡り、すぐ左折します。
(左手側の線路に沿ってJR目黒駅方面に進みます。右手側には公園があります。) 
・2分もしないうちに、右側の「厚生中央病院」を越した付近に、陸橋があり、陸橋下を通過して、右折しますと30秒ほどで三田フレンズのビル前に到着します

11月のイナンナ関連のワークショップ:能とシュメール語

『イナンナの冥界下り』は、能楽、シュメール語、ダンス、声楽のワークショップを毎月開催しています。

ここでは11月の「能楽」と「シュメール語」のワークショップをお知らせします。

能楽の方は広い会場ですので、まだ参加が可能です。参加ご希望の方は info@watowa.net にメールをお願いいたします。シュメール語の方も現時点で数名可能です。

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「能楽の謡と動き~神聖なる身体に目覚める~」

第4回:大腰筋の活性化、すり足を深める
『鶴亀』を謡う(4)

2015年11月24日(火)19:00~21:00

場所:菅刈(すげかり)住区センター地下1階 レクリエーションホール
   ★前回いらっしゃった方は、前回とは違いますのでお間違えのなきよう
住所:目黒区青葉台二丁目10番18号
   東急東横線・東京メトロ日比谷線 中目黒駅から徒歩12分
電話番号:03-3461-7235

基準受講料:2,000円(これは基準金額で実際にはお賽銭方式になります。お賽銭箱に2,000円を基準にしてお好きな金額をお入れください)

予約:和と輪 info@watowa.net 
★シュメール語と両方に参加される方はお手数ですが別々にメールをいただければと存じます。

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「シュメール語で読む『イナンナの冥界下り』」第三回

日時:11月30日(月)19:00~

基準受講料:2,000円(これは基準金額で実際にはお賽銭方式になります。お賽銭箱に2,000円を基準にしてお好きな金額をお入れください)

費用(初めて参加の方のみ):500円
『イナンナの冥界下り』のシュメール語台本、単語帳、文法ノート、油粘土、ペンをお配りします。

会場:場所:東方学会 本館2階 会議室
http://www.tohogakkai.com/

予約:和と輪 info@watowa.net 
★シュメール語と両方に参加される方はお手数ですが別々にメールをいただければと存じます。 

『イナンナの冥界下り』~感想とこれからの展開

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●『イナンナの冥界下り』感想のブログ

『イナンナの冥界下り』について、本当にたくさんの方がツイートをしてくださり、びっくりしています。ありがとうございます。

まとめようかとも思ったのですが、ちょっとやっている暇がないので…。すみません。

そこで、『イナンナの冥界下り』をご覧いただいた方のブログを紹介します。

ひとつは、山本貴光さん。ゲーム作家、思想家の方です(新潮社から『文体の科学』という本を出されていますし、著書もたくさんあります)。
 

もうおひとりは、稲葉俊郎さん。東大病院循環器内科のお医者さんです。


●いわゆる<見巧者>ではない方の感想

このおふたりのブログを読んだ玉川奈々福さんがおっしゃっていたのですが、おふたりとも、いわゆる<見巧者>ではない。能や歌舞伎や古典芸能、あるいはクラシックや演劇などをよくご覧になられていて、一家言ある!という方ではない。

そのような方の感想というのは深く沁みます。そういう意味では、正しくは「感想」ではないですね。

日本語には「感(感じる)」という言葉は昔はありませんでした。なかったから、中国から入ってきた「感(カン)」にサ変動詞をつけて「感ず」とせざるを得なかった。訓にもならないし、和語からも見つけられない。

たとえば「悲しい」というのと「悲しみを感じる」というのとは全然違います。小さい子が「かなしい!」というのはあるけど「悲しみを感じる」ってないでしょ。「おこってる!」というのはあるけど「怒りを感じる」というのは変。

前者は「かなしみ」や「いかり」と一体化しているのに対して、後者はそこからから、ちょっと離れている。

何かを観たときもそうです。どっぷりにそれに漬かるか(あるいは拒否をするか)、それとも批評家のように、ちょっと離れて観るか。おふたりのブログは、前者のブログです。

むろん、どちらがいいとも、悪いともありません(実演者は実は後者になりがちで、心から舞台を楽しめなかったりするのです トホホ…)。

●これからの進化の方向

稲葉さんがブログの中で指摘されていらっしゃるように、『イナンナの冥界下り』は常に未完成です。絶対に完成しない作品であり、しかもそれに手を加えるのはひとりではありません。

だって、5,000年も前の作品です。ひとりで作っていくのって変でしょ。余裕ができたら台本も公開しますので、どうぞ自由にお使いください…って、もともと5,000年前のものですし(笑)。

いろいろな方が、ご自分でさまざまにアレンジして、さまざまな『イナンナの冥界下り』が上演され、その噂を聞いた大英博物館やルーブル美術館のシュメールのキュレーターの方が、「なぜか日本では『イナンナの冥界下り』がよく上演されているぞ」って驚いたら楽しいです。

さて、僕たちのこれからのアレンジの方向性は…

(1)引き算:出演者も物語も引けるだけ引いて超シンプルバージョンに。
「登場人物は三人くらいでいいのではないか」と、松岡正剛さんが指摘して下さっていましたが、まことに!それこそ能に近くなります。そのくらいを目指したシェイプアップ版を作ります。 

(2)ラップ:江戸初期までの能は今の3倍ほどの速さだったという説もあります。そうなると語りはラップ、ダンスはヒップホップ。そしてヲノサトルさんの電子音楽。さらには藤井先生のVR(SR)も。
 
(3)ヲノさん、光嶋さん、いとうさんにお任せ~ 
音楽はヲノサトルさん、舞台美術は光嶋祐介さん、そして台本をいとうせいこうさんに依頼をしています。それらが徐々に上がってくると、どう変わるっていくのか…僕(安田)ですらまったく想像がつかない。楽しみ~。

(4)シュメール・ビールを飲みながらの野外公演
この公演を「神楽のようだ」と指摘してくださった方が何人かいらっしゃいました。まさに!それです。

で、そうなると、やはりお酒を飲みながら野外でしょ、となるでしょ。ちなみにシュメールのお酒は「麦酒(ビール)」です。そんなのも実は企画をしていて、これがかなり楽しみだったりします。
 
…というわけで、いろいろとお楽しみに~! 

ご来場、ありがとうございました!

2015年11月13日(金)、セルリアンタワー能楽堂で『イナンナの冥界下り』の第一回東京公演が行われました。

ご来場、いただきました皆さま、本当にありがとうございました。

さて、本当はここで報告もかねたブログを書きたいところなのですが、私(安田)は今日も舞台で長野県の小布施に来ております。

明日(月)は銚子の小学校で授業、明後日(火)は午前に木曜日の舞台の申合せ(リハーサル) があり、夜は広尾で寺子屋、その次の日(水)は銚子で寺子屋、そして木曜日は舞台(梅若研能会)、金曜日も大田区の小学校での授業があり、夕方は土曜の舞台の打ち合わせ、で、土曜日は喜多能楽堂で舞台があり、日曜からは帯広…というスケジュールで、なかなか書いている時間がありません。

隙間の時間を見つけて書いていきます。

しばらくお待ちください。 

メルマガ「てんらい」第三号(文責:玉川奈々福)

日ごとに涼しくなる季節。

てんらい会員の皆様には、お元気でお過ごしでいらっしゃいますでしょうか?

1113日の「イナンナの冥界下り」セルリアンタワー能楽堂公演、いよいよ明日に迫りました!!!

昨日は能楽堂で最終の申し合わせ(ゲネプロ)!!!

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初演の二期倶楽部の場所とは、広さも高さも違うので、新たに振付をしなおしたり、フォーメーションを変えたり。舞台装置も変わります。

また出演者にも若干の異動があり、地謡の人数が増え、子方も、初演時は一人でしたが、今回は二人入ります。

初演時から参加の子方、笹目はるきくんに加えて、もう一人の子方は、奥津健一郎くん。ネティ役、狂言の奥津健太郎さんのご子息で、すでに狂言師として活躍し ておられます。はるきくんとともに、妖精のクルガラ・ガラトゥルを演じます。この二人の躍動感ある舞は、今回のみどころの一つです。

毎度お稽古しながら、これはジャンルわけ不能の作品だなあと感じます。その作品に、早くから多くのご予約をいただき、あっというまに昼夜がいっぱいになりました。

6月の初演とは、まるで新しい作品になるような感じですが、どんな場になるか、演者それぞれが力を注ぎ、場をつくります。

 

また、2月公演、4月公演の日にちが決定いたしました。

2月は16日、銀座・デザインセンターにて。

4月は13日、浅草・西徳寺さんにて。

チケット発売については、決まり次第、お知らせをいたします。

 また、「能楽」「ダンス」「発声」「シュメール語」「浪曲」の各ワークショップも大勢様のご参加をいただいております。

 日程の詳細は、こちらのblogにて随時お知らせしております。

 

 

 

「無意識の大海になる~能楽堂公演に向けて~」安田登

『イナンナの冥界下り』の第一回東京公演が、いよいよ来る1113日(金)にセルリアンタワー能楽堂(渋谷区)で行われます。

 

現 在読み得る世界最古の神話のひとつである『イナンナの冥界下り』は、おそらくは古代の語り部たちによって「祀りの場(にわ)」で語られた作品だったのでは ないでしょうか。平安時代の有職故実書である『江家次第』には大嘗祭における語り部たちの声は「其音似祝、又渉哥声」と書かれています。『イナンナの冥界 下り』の語り部たちも同じく歌うような、また祝詞のような声で神話を語ったのでしょう。

 そのような物語を上演するには能楽堂というのは最高の場所です。

 

▼能楽堂で無意識の大海になる

能楽堂というのは不思議な空間です。

フランスの劇作家ポール・クローデルは、能の舞台を「客席の海に迫り出している舞台」と表現しました。そして能の物語はその舞台の上ではなく「すべてが観客の内部で進行する」と書いています。

能の舞台は海に浮かぶ小島のように客席の中にぽつんと存在しています。この舞台構造によって、能の舞台と観客とは互いに入り込み合い、そしてその結果、能の物語は舞台の上ではなく「すべてが観客の内部で進行する」ようになるのです。

能 楽堂の客席に座ったとき、観客はいわゆる「客」ではなく、能という物語を構成する「海」、すなわち物語の無意識の一部となります。そして、「橋掛かり」と 呼ばれる長い廊下を伝って遠い隠世(かくりよ)から現われる何者か等が、その無意識に浸入し、ともに神話の世界に入っていくのです。

というわけで、この公演では舞台を「観る」なんて姿勢はすっぱりと捨て、この神話の共演者、共犯者になってください。

 

▼半覚半睡でどうぞ~

さて、今回はできるだけ原作に忠実に上演します。

…ということは「長い」ということです。なんといっても古代人の時間感覚ですから。

そして、蝋燭能で行います。

…ということは「暗い」ということです。

長くて、暗い。寝ちゃうかも知れません。でも、その半覚半睡の状態こそ無意識の海です。本当に寝ちゃうのはもったいないですが、半覚半睡はむしろ歓迎すべきことです。

どうぞ気楽に、そして怪しくお楽しみください。

 

なお、この作品は、今回の能楽堂公演を皮切りに、日本デザインセンター(2月16日)、西徳寺(4月13日)で公演を行う予定です。劇場以外での公演を中心に行っていこうと考えています。また、毎回、趣向が変わります。音楽も台本も変っていきます。

何度もお運びいたければ幸せ、これに過ぎたることはございません。

祀りの場(にわ)ですので、本当はお酒でも飲みながら、また焚き火でも囲みながらの上演がいいので、いつかそういう上演もしたいなと(秘かに)思っております。ちなみにシュメールのお酒は麦酒です。

(やすだ・のぼる 下掛宝生流ワキ方)

 

 

「イナンナと我らの地獄下り」槻宅聡

 「地獄下り」を重要な主題としている詩人、入沢康夫をご存知でしょうか。代表作の一つ、『わが出雲・わが鎮魂』の「あとがき」で詩人はこんなことを言っています。

   現実の出雲が私の意識にとって一種の大切な「地獄」であるように、この『わが出雲・わが鎮魂』は、これまた一種の「地獄下り」の体験として、忘れたくても忘れられぬ苦い思い出になるのではないかと思っている。

出 雲とは松江市を中心とする島根県東部地域の総称。入沢さんは島根県松江市の生まれで、隣接する安来市出身の私にとって同郷の先輩です。出雲地方出身者が皆 同じように感じているわけではないと思いますが、出雲が「大切な地獄」であるとは、入沢さんと私の共通した実感です。同じ「あとがき」でも述べられている ように、入沢さんは松江市の生まれではありますが一家は別の場所から移り住んで来られた由で「半ば他処者、半ば土地っ子」という境遇だったようです。出雲 は保守的・閉鎖的な土地柄ですから苦労があったことでしょう。生え抜きの土地っ子である私でさえ、この面には閉口することがあります。また出雲は「神話・ 伝説の土地」としてもよく知られていますが、観光宣伝用の口実として語られることがほとんどで、土地の人は必ずしも神話や伝説に親しんでいるわけではあり ません。こんなところに対する入沢さんの苛立ち、愛憎両面が『わが出雲・わが鎮魂』には垣間見えます。

 しかしまた「現実の出雲」そして「一種の大切な『地獄』」という留保付きの表現を見逃してはなりません。地獄下りのもう一つの面は、創作に関わる姿勢なのです。

入 沢さんは「詩は表現ではない」と力説します。これは「詩の作品は、作者があらかじめ抱いたしかじかの感慨や印象を、読者に伝達するための手段ではない」と いう意味です。詩人も読者も、詩を書く・読むことを通じて何かを発見する、そんな意味生産の「現場」が詩作品なのだ、というのです。そこは根源的な何かが 不可欠です。それを見いだすために行う「地獄下り」は、出自などの個人性(現実の出雲)を絡めながら、集合的無意識の領域(神話)に踏み込んで、あえて自 らを危地に追いやることが必要なのです。

能 楽師たる私にとって「地獄」とは、言うまでも無く、能楽の舞台であり作品であり、実演です。舞台から楽屋へ引き上げてきたとき、舞台上で何が起きていたか 記憶がないこともしばしばあるのはトランス状態に近いからかもしれません。耐えがたい足の痛み、周囲から押し寄せる声と音響のエネルギー、視線のストレ ス、これらの中で見え隠れする何かを一瞬とらえることができたとき、それは必ずや自分一人に起きているのではなく、共演者や観客席の人々と共有しているは ずだ、そんな確信があります。ですからもちろん能楽を観るという行為もまた、入沢さんが言うような意味生産の行為に他なりません。

さて、『イナンナの冥界下り』で共演する私たち、ご覧になるお客様にはどんな地獄が待ち構えているのでしょうか。ふるいつきたくなるほどの憧れと、むかつく嫌悪を抱きながら、心うち震えて歩みをすすめることにいたしましょう。                                      (つきたく・さとし 能楽師 森田流笛方)

ガチン浪曲講座第三回@カメリアプラザ和室2015/10/29(玉川奈々福)

参加者27名。今回も啖呵のお稽古から始まります。

 初回のお題は「ああなりまして、こうなって、こうこうしかじかで、こうなった」。

二回目のお題は「江戸は神田お玉が池、北辰一刀流の道場を開いております、千葉周作の門弟、平手造酒」

……でありました。こう書いただけでは、いったいどこが難しいのか、どういうお稽古をしているのか、わからないでしょうねえ、うふふ。

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 これを、みなさん、息もたえだえになるほど、腹の力を振り絞って、言う稽古をするのです。第三回目はその復習から入りました。

 そして、第三回目の新しい課題は、「ちょうど時間となりました」です。

 語り芸の間合い、挨拶一つで、人を引き込む呼吸のことなどをお話し、実際にやっていただきました。

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 まずはご挨拶から。

「ご来場賜りまして、あつく、お礼申し上げます。○○○○(自分の名前)と申します。演題は、『阿漕が浦』お時間まで!」……これを、ぎゅうぎゅう聴衆を引っ張りながら言えるか。

 そして、啖呵をつづけて行ったところで、絶妙の間で「ちょうど時間……」を入れる。

 浪曲の、始まりと、終わりの形をつける稽古。これが語り芸の極意です。

 度胸をつけるために。一人一人、舞台でやってみてもらいました。目の配り、身のこなしの稽古でもある。

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 そして、私の三味線と、沢村豊子師匠に弟子入りしたばかりの典子さんの三味線で、外題づけ(浪曲の、一番最初の節)のひとふしを、うなってみるお稽古。

 さあ、どんどんディープな浪花節世界に入っていきます。次回からは、どっぷり節のお稽古です!