イナンナの冥界下り

シュメール神話『イナンナの冥界下り』や天籟能の会のためのブログです。

2015年10月

シュメール語ワークショップ第2回(1):イナンナプロジェクト

高井啓介先生よるシュメール語ワークショップの第2回目が10月26日(月)に東方会館で開かれました。お花の塚田有一さんのリム・グリーンが入っている神保町の素敵な建物です。

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参加者36名。東方会館の会議室がぎゅうぎゅうでした。 シュメール語の講座にこんなに人が集まるのって、考えてみると不思議です。これほど「実用的ではない(失礼)」講座もちょっとないのに(笑)。

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前回はイントロでしたが、これからは毎回、ひとりの人物に焦点を当てて読んで行くということで、今回のテーマは主人公である「女神イナンナ」。イナンナとともに、シュメール語の世界に旅立ちます。

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▼イナンナとはどんな神か

最初にイナンナとはどんな神様かというお話。詳細は後日にまとめますが、テーマとしては…

・女神イナンナ/イシュタル
 天の女主人であるイナンナ

・戦闘の女神

・愛と豊穣の女神

・さまざまな「メ」を神エンキから手に入れたイナンナ
 メとは神の掟、太古から神々によって定められた規範。具体的なものも、抽象的なものもある。

・そんなイナンナが冥界に下る

…などでした。

シュメールの図像ではライオン(随獣)に足をかけ、剣を持ち、星辰状の光背を有し、翼がある女神として描かれます。 また、楔形文字などでは「葦の束」として描かれます(白丸で囲ったのは安田)。

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イラン戦争のどさくさで一度、盗難にあったけど、戻ってきたウルクの大杯(紀元前3,000年頃)については、各段ごとに詳しい説明をしていただきました。でも、この黒板ってどうよ、って感じでしょ。楔形文字やら図像やら。もう楽しすぎます。

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※講義の詳細については、後日まとめます。

▼楔形文字を刻む

講義のあとは粘土板に楔形文字を刻ました。

初めての方も(そして、前回のことを忘れてしまった方も)いらっしゃったので、芦ペンの使い方からもう一度、教えてくださいました。

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まずは粘土をつぶして板(タブレット)状にします。粘土のつぶし方は人によってそれぞれ。最年少のはるき君はまたどんどん叩いてつぶします。

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楔形文字の「楔」には5種類ある。最後のがちょっと難しい。
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今回、粘土板に刻むのはこれ、難易度高いですね。
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お友だち同士、親子、ひとりで黙々と、この難しい楔形文字を刻むことに挑戦中。そしてはじめての人には高井先生が個人指導。
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ちなみにはるき君は、世界で初となる「楔形文字アート」も開発していました。ドラえもんを楔形文字で書いて(描いて)いたのです(最下部に注目)。むろん、その上にはちゃんと楔形文字も書かれています。

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※これは「Arika」さんのツイートから持ってきちゃいました。もとのツイートはこちらです→

…なんてやっているうちに、かなりの作品が出来上がりました。前回、高井先生が「まじめに出ていると(楔形文字の)書記として食べていけるようになります」とおっしゃってましたが、タイムマシンができればあながちそれも夢ではないかと…。

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<続く>

※ちなみに次回の講座は11月30日(土)です。

庭を読む<六義園>伝統芸能パースペクティブ第3回

▼見えないものを見る力と「和歌」

今回は『イナンナの冥界下り』とはちょっと違った話題で失礼します。

演劇やダンス、音楽などの舞台芸術に関わる方、あるいは日本文化に興味のある方、そしてARやVR、さらにはゲーム制作などに携われる方などに、ぜひ参加していただきたい催しがあるので紹介します。平日の昼で参加しにくいのですが、このメンバーでの講座は、なかなかないのでぜひ万障繰り合わせてのご参加をお待ちしています。

11月9日(月)10:00~17:00 無料(要予約)

詳細のページはこちらにあります

これは、アーツカウンシル東京主催の「伝統芸能パースペクティブ」という催しの第三回目で、今回は「庭を読む」という講座です。

午前に2時間のレクチャーがあり、午後、駒込の「六義(りくぎ)園」を周り、そのあとまた2時間のレクチャーがあるという長時間講座です。 

紀ノ川


レクチャーをされるのは…

・和歌:鈴木宏子先生[日本古典文学 平安文学 和歌文学/千葉大学教育学部教授]

・VR・脳科学:藤井直敬先生[脳科学/理化学研究所 脳科学総合研究センター 適応知性研究チーム・チームリーダー]

・座談進行:船曳建夫先生[文化人類学/東京大学名誉教授]

・そして安田登

…という超豪華メンバーです。 

さらに六義(りくぎ)園の散策時には、お花の塚田有一さんが庭内にいて、みなさんの質問に答えてくれます。また最後に安田が『夢十夜』を語りますが、そのときには浪曲師の玉川奈々福さんが演奏もしてくださいます。 

この講座でお伝えしたいのは「見えないものを見る力」と、そしてそれを支える「和歌」についてです。

能という芸能は、いわゆる大道具、小道具の類はほとんど使わず、照明も音響も使いません。多くを観客の想像力にゆだねるという芸能なのです。これは能に限らず、多くの古代の芸能がそうでした。これは古代の人たちの想像力が今の私たちよりも豊かであったということもあるでしょうが、しかし能という芸能の中にその仕掛けが隠されていることも見逃すことはできません。

そういう仕掛けについてもお話をしながら、これからの芸術・芸能の方向性を考え、さらにそれを生み出す脳の働きについてもお話が及ぶ予定です。

▼六義園の石柱はARマーカーだ

そしてメインとなる「六義(りくぎ)園」の散策です。

庭園は「日本文化の粋」ともいわれ、日本文化の中でも最も重要なもののひとつです。

しかし、正直いって、僕は若いころからそのよさがよくわかりませんでした。落ち着くといえば落ち着くし、きれいといえばきれいです。でも、だからといってこれが「日本文化の粋」とはとても思えない。

日本の庭に関する本も何冊か読んでみました。現代の本だけでなく『作庭記』だって読みました。それでも、その(それほどの)よさはわかりませんでした。

しかし、わからないのは当たり前だったのです。日本の庭は、目や心だけで鑑賞するものでなく、そこにある暗号を読み解き、それを脳内で拡充し、そしてはじめて味わえるものだったのです。

「見えないものを見る」「聞こえない音を聞く」、すなわち脳内ARそんな日本文化を享受する人たちのトレーニングの場でもあり、それができたとき、日本の庭は3Dどころか4Dにも5Dにも6Dにも変容する空間なのです。

今回の「庭を読む<六義園>」の講座は、そんな庭の読み方のためのお話をさまざまな立場の専門家がし、また実際に駒込にある大名庭園である「六義園」を歩いていただきます。

六義園は江戸時代、五代将軍、綱吉の時代に、柳沢吉保によって駒込に作られた「大名庭園」です。大名庭園は、「見えないものを見る力」を養うために作られたのではないかと思われるほど、その練習には最適なのです。

東京ドーム二個分ぐらいの大きさの庭園の中に、紀伊の国の名所が再現されています。和歌の名所で名高い「和歌浦」と、花の名所の「吉野山」が中心です。

庭園内には名所の名が刻まれた数十センチの石碑が立っていて、これらの多くが和歌と呼応しています。

千鳥橋 石柱    志るへの岡 石柱


これは、現代の言葉でいえばARマーカーのような機能を果たしているのです。

いまだったら、これにスマホや携帯をかざすと、AR(Augmented Reality:拡張現実)のアプリが起動して、この景色に、いまここにはない景色を重ねたり、音を出したりします。

▼脳内ARを発動する

たとえば「でしをのみなと(出汐湊)」という名が書かれた石碑があり、その前に立ったとします。

するとそのARマーカーに刺激されて、その人の脳内ARが発動して、まずは次のような和歌が浮かびます。

「和哥の浦に月の出汐のさすままに夜鳴く鶴の声ぞさびしき」

(和歌山県の和歌の浦から船出をしようと、月の出を待っている。やがて夜になると月が出てくる。それにつれて潮も満ちてくる。船出の時だ。が、海水に浸入しされた干潟にいた鶴たちが、そこにはいられなくなって夜の空に飛び立ち、さびしい鳴き声をあげている)

目の前には和歌浦を模した景色があります(真ん中に小さく見えるのが石柱です)。

和歌ノ浦1


発動した脳内ARは目の前の景色を拡大・拡張し、実際の和歌浦ほどの大きさにするし、不足部分を補う。実際に和歌浦に行ったとか、そういうことはどうでもいいのです。自分の好きな和歌浦に脳内で作り変えます。

そして、かりにいまが昼であってもそこは夜になる。やがて、月が出てくるとともに、静かな水が動いて潮も満ちてくる。汐待ちをしていた船が湊を出ていくさまも見える。

いままでの干潟に水が満ちてくるので、そこにいた鶴の群れが葦原を目指して飛び立ち、悲しそうな鳴き声を中空であげる、そんなイメージが浮かんできます。

このイメージを浮かべる人のほとんどは実際の和歌浦に行ったことがない人なので、おのおの勝手な妄想を立ち上げるのです。しかも、それが目の前の上の景色に重なるのです。

▼時空を超えた脳内AR
 
また紀の川を模した「紀川」という石碑では、それこそ脳内でしかできないARを立ち上げます。

紀乃川 石柱(遠景)


この紀の川は、別名「吉野川」とも呼ばれるように、ここは六義園の二大名勝、和歌浦と吉野山をつなぐ川です。

この石碑で脳内に浮かべるべき句は『万葉集』の代表歌人である人丸の句です。そして、紀ノ川は『古今和歌集』の歌人である紀貫之

すなわちここは和歌浦と吉野山という空間を結びつけるだけでなく、奈良時代の『万葉集』と平安時代の『古今集』とを結びつける、時間をも結び付ける川なのです。

この時空間を超越したものといえば、この庭園ができた当時(綱吉の時代)の人ならば必ず能『高砂』が思い出されたはずです。能『高砂』のおじいさんは住之江(大阪)の人、そしておばあさんは高砂(兵庫)の人で、さらにはおじいさんは『万葉集』の奈良時代の人で、おばあさんは『古今和歌集』の平安時代の人なのです。

そんな時空間を越えた二人が、相生の夫婦であるというのが能『高砂』です。まさに「紀の川」。

高砂


そして、それを思い出した当時の武士が能『高砂』の謡、「高砂や…月もろともに出汐の」を口ずさんだ途端に、対岸にある石碑「出汐湊」が見えて、「おお!」と、謡の「出汐」が出汐湊の「出汐」と呼応することにも気づいたはずなのです。

▼観る人にゆだねる勇気

こんな脳内ARのためのARマーカーである石碑は、いまは立ち入り禁止の場所もあるので、現在確認できるものは十六個しかありませんが、本来は八八個ありました。

六義園は、そういう脳内AR、すなわち見立てのために仕掛けられた庭園なのです。

それができないと、ただ「わー、きれいだね」で終わってしまう。まあ「わー、きれいだね」で終わってもいいんですが、いろいろな古典を知っていれば、見えるものや考えることがまったく違ってきます。
 
しかし、日本文化で大事なのは「こんな景色を見なさい」というマニュアル的なものはない。方向性はあるのですが、そこで何を見るかはその人にゆだねられています。

これは、能作者が、自作の能をこんな方向で理解してほしいと観る人に強要しないのと同じだと思うんです。いろいろなアイテムをぽんぽん曲の中に投げ入れるけれど、何を拾っていくかは観る人まかせ。観ている人のその時の精神状況、その時の教養によってまったく異なります。

それを相手にゆだねるという勇気があったのが日本文化でした。

▼ハコスコもあるよ~

…なんていう話を中心に、僕はお話をする予定ですが、鈴木先生の和歌のお話 、藤井先生のVRや脳科学のお話、そしてそれらをつなげてくださる船曳先生のお話も楽しみです。

ちなみに当日は藤井先生のハコスコもいくつか展示され、みなさまにVR体験をしていただけるようにする予定です。

ぜひ~。

詳細のページはこちらに

ダンスワークショップ 第三回ご報告(蜜月稀葵)

身体をしなやかに使う体操 part 2 ~上半身、背骨、骨盤、踵~

○前回の復習
 地球を踏みしめて、森ちゃんのタイコに合わせてパラレルプリエプリエプリエ!

○上半身の体操
・肩甲骨剥がし(飛龍会メソッド)
・肩の抵抗運動(飛龍会メソッド)で上半身をエアリーに仕上げました。
・肘の体操
・肘の回転運動からの舞
・上半身を使った連続運動を森ちゃんのタイコに合わせて

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○シュメール語とダンス
・儀礼に必要な要素を読み取る
 なぜ儀礼には音楽と舞がセットなのか。。。そんな事を皆様と考えてみました。

○「グド」 gu4-ud to dance をダンスに
コロスの皆様が数名ご参加下さいましたので、香西さんとイナンナ賛歌をうたって頂きました。





次回は、11月22日(日)17:00~19:00(2H)
身体をしなやかに使う体操 ~連続した体操から簡単なダンス~ から、シュメール語でダンスしてみたいと思います。

ご予約
camale.info@gmail.com
080-7952-6709

10月のワークショップ

10月のイナンナ・ワークショップです。すでに満席のワークショップもございますのでご注意ください。

●ダンスワークショップ
10月18日(日)  17:00-19:00
講師:蜜月稀葵
第3回:身体をしなやかに使う体操 part 2 上半身、背骨、肋骨、肩、肩甲骨
会場:銀座・カマレホウジュ
基準受講料:2,000円
予約:カマレホウジュ 080 7952 6709 camale.info@gmail.com

●発声ワークショップ
10月22日(木)  19:00-21:30
講師:香西克章
第3回:体幹(胸 背中 腰 肺 横隔膜 骨盤底筋群 腹筋群 大腰筋などに、焦点をあてます。
会場:三田フレンズ
基準受講料:2,500円
連絡先
katsuaki-1963-g.gould@i.softbank.jp

●シュメール語ワークショップ
10/26(月)  19:00-21:00
講師:高井啓介
会場:東方会館(神保町)
基準受講料:2,000円
第2回:イナンナに焦点を当てて
連絡先:info@watowa.net 
※前回受講された方のみで満席(キャンセルがあればお入りいただけます)

●能楽ワークショップ
10月28日(水)  19:00-21:00
講師:安田登
会場:場所:中目黒住区センター  第5会議室第6会議室
   ★前回とは違いますのでお間違えのなきよう
住所:目黒区中目黒二丁目10番13号中目黒スクエア内
   最寄り駅:東急東横線・東京メトロ日比谷線 中目黒駅から徒歩10分
   電話番号:03-3719-0694
基準受講料:2,000円
第3回:呼吸の深層筋へのアプローチ、すり足の基本、『鶴亀』を謡う
連絡先:info@watowa.net 

●浪曲ワークショップ
10/29(木) 19:00-21:00
講師:玉川奈々福
第三回:啖呵芸その3 ちょうど時間となりました。
会場:カメリアプラザ第一和室
基本受講料:2000円(別途教材費:CDと台本1000円or音源ダウンロードと台本:500円
予約:プロジェクト福太郎 090-7001-6867 tamamiho55@yahoo.co.jp
※満員 

ダンスワークショップ 第2回 ご報告(蜜月稀葵)

イナンナダンスワークショップ

今回は、身体をしなやかに使う体操 part 1 ~下半身、背骨、骨盤、踵~という事で。

○地球の踏み方
・拇指球(拇指球で地中に釘を打ち、足の裏全体で地球をおさえるイメージです)
・つま先、膝の向き
・骨盤、仙骨、背骨の位置
を意識しながらパラレルでの屈伸(プリエ)。
動きになれた所で、森ちゃんのタイコに合わせてプリエです!


○シュメール語とダンス
今回、高井先生に4つ単語を教えて頂きました。

・奏でる du12 ドゥ to play (a music instrument)
・歌う Air3 シル to sing
・踊る gu4-ud グド to dance
・冥界 kur-nu-gi クル・ヌ・ギ 地・ない・帰る 帰ることのない地 netherworld = 冥界


◇高井先生が書いてくださった、文章をずっと眺めていましたら、、ポっとダンスと舞について閃きました。
その事をみなさまと共有しました。


○「ドゥ」をダンスににしてみました。
https://www.youtube.com/watch?v=5CGV-GiZ6sc
※限定公開。みなさまの許可を頂いております。

儀式みたいで好きです!

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次回は、10月18日(日)17:00~19:00(2H)
身体をしなやかに使う体操 (上半身、背骨、肋骨、肩、肩甲骨)を取り入れながら、シュメール語を使ってダンスしてみたいと思います。

奈々福のガチンコ浪曲講座第二回ご報告(玉川奈々福)

93019時より、亀戸駅前のカメリアプラザ和室にて、第二回講座を行いました。

参加者27名さま(欠席3名)。

 

浪曲は節(歌うような部分)と、啖呵(会話や説明の部分)で物語を織りなしていきますが、今回の講座では、節からは入らず、啖呵のお稽古から入っております。

なぜか。

浪曲というと、広沢虎造先生みたいな、ダミ声でうたうものだという先入観がある方が、おられます。

もしくは、すごい力強い、力んだ声を出すものだ、というイメージがあります。

最初から、そういう声を出そうとしては、ノドを傷めてしまう可能性があります。

まずは、肩の力は抜いて、お腹の底だけはしっかり支えて、太く、まっすぐ、素直に声を出すお稽古をしたい。

そのためには、三味線に載る声を一義とする「節」のお稽古より、腹と息を意識しての啖呵のお稽古のほうがよいと判断しました。

「啖呵って、ただ言葉を云うだけでしょ」

と、思っていた、かもしれない。

ところが、前回。

「ああなりましてこうなって、こうこうしかじかで、こうなった」

というだけのフレーズが、いかに「言えないか」を体感してもらいました。

二回目の今回のお題は、ちょびっと難易度が上がりました。

「江戸は神田お玉が池北辰一刀流の道場を開いております、千葉周作の門弟平手造酒」。

これを息継ぎ無しに、一息で、声を張り、ゆったりとした抑揚をつけながら言ってもらう。

すんなりできた人もいれば、息が全然続かなかった人もいる。

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そして、語り芸の基本テクニック、かみしもの使い方、声の演じ分け方などをご伝授。

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それから、初めて、「三味線にのる声」を出すお稽古として、「阿漕ヶ浦」の外題づけの節を、男性女性に分かれて、うなってみてもらいました。

浪曲では基本ありえない「合唱」状態(笑)。

 

最後は、安田先生が、「イナンナの冥界下り」とシュメール語の説明をされ、先生ご指導のもと皆さんで、「アンガルタ、キガルシェ、ゲシュトゥガニ、ナーアングブ!」を大きな声で!……浪曲習いに来て、なんでやねん。

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発声ワークショップ 第2回

イナンナプロジェクトの「発声のワークショップ」の第二回が開かれました。講師は指揮者の香西克章さん。

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9月24日(木)
@下目黒住区センター レクリエーションホール
参加された方は19名。

イナンナ・プロジェクトは、世界最古の神話を日本の古典芸能の手法を使って上演しようというプロジェクトですが、しかし日本の古典芸能だけに限定せずに、さまざまな発声法、からだの使い方も探求していきます。

このワークショップは、指揮者で、しかも声の専門家でもある香西さんによる「発声ワークショップ」で、ただ声を出すだけでなく、それを解剖学的に説明したり、さまざまな身体ワークを行いながら進みます。

第2回は、まずは第1回の「身体を知る」の復習からはじめ、「頭」 「首」 「背中」 「喉」 「顎」 「目」 「鼻」 「耳」 「口」 の特性 機能 使い方を考えました。

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そして、5つの母音で発声し、グレゴリオ聖歌を歌いました。

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贅沢なことに途中、高井先生にシュメール語についてレクチャーして頂いたり、精神科医の大島先生に心についてお話し頂きました。

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