2018年2月16日(金)。

ただいま『イナンナの冥界下り』欧州公演の真っ最中です。

高井啓介先生 @alyahudu のシュメール語の授業に安田が出席し、『イナンナの冥界下り』を読んでから始まったこのプロジェクト。

最初は、『イナンナの冥界下り』を謡で謡ってみよう!というものでしたが、いつの間にか「上演しよう」になり、さらにはアーツカウンシル東京の助成も得て「ロンドンで上演しよう」と膨らみに膨らみ、今回それが実現されました。

おととい、14日(水)にはロンドン大学のSanate HouseのChancellor’s Hallで公演を行い、今日はこれからリトアニア(ヴィリニュス)公演です。

大英博物館の『楔形文字(cuneiform)』の著者のおふたり、Irving Finkel氏やJonathan Taylor氏をはじめ…

buneiform


シュメール語を解する方が12名もいらっしゃるという不思議なお客さんの前での上演でした。Jonathan Taylor氏は解説も!なんとぜいたくな。

終わってからIrving Finkelさんは「シュメール語、完璧だった(セリフはシュメール語で謡うのです)」と。そして、Jonathanはツイートしてくれました。


『昨夜のパフォーマンスは本当にアメージングだった!忘れられない時間だったよ。まだみんな『イナンナ』についてバズってる!物語にあんなに力強くわかりやすいやり方で命を吹き込むなんて!シュメールの文学に関心がある学生でも誰でもみんなあの舞台を見るべきだ。ところでDVDはあるのかい?(高井先生訳)』

また、今回のロンドン公演で、骨を折っていただいたのはロンドン大学の中近東音楽考古学の
Richard Dumbrill氏。Richardとはランチをご一緒して、シュメールの音楽について大いに盛り上がりました。

richard

Richard Dumbrill氏は、日本でも講演をされたいとか!ぜひ、実現を。

さて、今回、お客さんに配っている台本です。安田が基本を作り、高井啓介先生にチェックをして、さらに整形していただいたものです。英訳はOxford大学の『The Electronic Text Corpus of Sumerian Literature - University of Oxford』を元に、日本語のところは空伊ナディアさんにお願いしました(なお、実際の上演時にはさらにちょっと変わりましたが)。ご自由にダウンロードしてください。

すみません。スマホでは見にくいですが。