以下は「和と輪」のメルマガで書いたことなのですが『イナンナの冥界下り』とも関連しますので、ここにも掲載します。

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天籟能では大変お世話になりました。

さて、8月はお休みしていた寺子屋ですが9月から再開いたします。

9月12日(月)と20日(火)です。

これから数回「あわいの時代」として「心の生まれる時代」に関して、さまざまなものを読んで行きたいと思います。

▼寺子屋:寺子屋
東江寺(とうこうじ:広尾)
東京都渋谷区広尾5-1-21
地図はこちらです→東江寺さんの地図
 
受講料:お賽銭

9月12日(月)19時~
  20日(火)19時~

飛び込みも歓迎ですが、参加お決まりの方は info@watowa.net へメールをお願いします。

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9月(2016年)からの寺子屋は「あわいの時代」のお話をして行きます。

9月12日(月)と20日(火)です。

『イナンナの冥界下り』の時代の話であり、さらにはこれからやってくる「心の次の時代」とも関係のある話です。シンギュラリティとも関連してきます。

かつてミシマ社さんから『あわいの力』という本を出しましたので、そちらをお読みになられた方には復習になります。また、本が出る前からも「あわいの時代」についての話はいろいろしてきましたので、寺子屋の常連の方は「もう聞き飽きたよ」という方もいらっしゃるかも知れません。

どうぞご寛恕を。

▼「あわいの時代」とは

「あわいの時代」の「あわい」というのは、簡単にいうと「間(あいだ)」のことです。

「じゃあ<間>といえばいいのに、なぜわざわざかっこつけて<あわい>というんだよ!」

…とお怒りの方もいらっしゃるでしょう。

が、簡単にいうと同じなのですが、簡単にいわないとちょっと(というかだいぶ)違うのです。

<間>というのは、たとえば「A」と「B」の間に挟まった部分、間隙をいいます。
間あいだ
それに対して<あわい>というのは「A」と「B」とが会っている部分、重なっている部分をいいます。<あわい>というのは「会う」から出来た言葉なのです。AとBの出会う部分、そこが「あわい」です。

 あわい

というわけで、「あわいの時代」というのも、ふたつの時代の重なった時代をいいます。

▼とつぜん変わる時代はない

「時代」って「はい。今日から鎌倉時代ね」なんて、そんな簡単には変わりません。平安時代の末期には、もう武は「力」を持っていたし、鎌倉時代になっても藤原定家なんて「武士の価値観なんて全然わからないよ」なんてことを日記に書いています。

太平洋戦争だって8月15日にすべての戦闘が終わったわけではなく、終戦の詔勅のあとに戦死した人もいっぱいいたし、終戦(敗戦)を受け入れることができなかった人もいっぱいいた。

そんな風に時代の変換期は常に「あわいの時代」なのです。

で、その中で僕たちが知ることのできる非常に大きな「あわいの時代」が、「文字以前」の時代と「文字以降」の時代との「あわいの時代」です。

で、AIが人間の知能を超えるのも目前の「いま」も、文字発明以来の大きな「あわいの時代」に突入をしています。これは『あわいの力(ミシマ社)』に書いた「心の次の時代」への橋渡しとなる「あわい」の時代です。これについても考えていきたいと思っています。

▼文字以前と文字以降

さて、未来の話は一応あとにして、寺子屋では、まずは昔の「あわいの時代」、文字の前と後のあわいの時代を見ていきます。

私たちは歴史を考えるときに「西暦」で考えるクセがついています。

特に「紀元前」、「紀元後」では何かが違うという風に思ってしまいます。確かにキリスト教が文化の中心になっている国ではそれも意味がありますが、しかしそれよりも「文字以前」・「文字以降」で考える方が文化的な関連性が見えることがよくあります。

たとえば古代エジプトのプトレマイオス朝のときに日本がどんな時代だったかを考えるよりも、成立年代を西暦で考えるとまったく違いますが日本の『古事記』甲骨文・金文楔形文字(シュメール語)、あるいは『イーリアス(ギリシャ語)』『旧約聖書(ヘブライ語)』を比べる方がさまざまなことが見えてきます。

「文字以前」の時代と「文字以降」の時代では、世界は劇的な変化をしました。

「文字以前」の時代は、文字がないので、むろん正確に知ることはできません。しかし、その文字で書かれたもっとも古いもの、すなわち文字が生まれてすぐに書かれたものには、まだ文字以前の時代の記憶の残滓が残っています。

それが「あわいの時代」の文字資料です。文字が生まれてすぐに書かれたものを読むことによって、「文字以前」の時代のことを知ることができるのです。

寺子屋では中国のあわいの文字資料である「甲骨文」や「金文」、そして日本のあわいの文字資料である『古事記』を中心に読んでいきます。

▼心の誕生

先ほど「文字以前」の時代と「文字以降」の時代では世界は劇的に変化をした書きましたが、そのひとつが文字の誕生によって起った「心※」の誕生です。

9月12日(月)の寺子屋では、この「心の誕生」について扱う予定です。

具体的には以下のことを考えています。

●まずは心の誕生について書かれた2冊の本を紹介する




●甲骨文を読みながら、当時、生贄にされ続けていた「羌(きょう)族」の紹介をする

生贄南地

おそらく12日はこれで終わってしまうと思いますが、もし時間が余っていたら…

●金文『大盂鼎』と中山国の諸器の銘文

大盂鼎

…も見てみましょう(これは次になるかも)。

※「心」について持っているイメージは人によってさまざまです。寺子屋では漢字の「心」を中心に扱います。

参加お決まりの方は info@watowa.net へメールをお願いします。