あけましておめでとうございます!

……というには、松もすでにとれ、時間が経ってしまっておりますが。

本年もイナンナプロジェクトをよろしくお願い致します。

2月の銀座・日本デザインセンター公演が近づいてきつつ、4月の浅草・西徳寺公演の打ち合わせをしつつ、3月の「海神別荘」の、お稽古が始まっております。

 チラシ案表2 (2)


「海神別荘」。泉鏡花の幻想戯曲三部作の中で最高傑作と言われながら、その幻想性ゆえに上演困難とされた作品を、能・狂言・浪曲・人形・語り……等の伝統芸能の身体を用いたコラボレーションで上演する、というものです。


 チラシ裏最終


まずは安田登先生から来た第一稿の台本を、声を出す出演者で読み合わせをしてみました。


泉鏡花=東雅夫 

公子=安田登 

美女・侍女=玉川奈々福 

沖の僧都=奥津健太郎

 

東雅夫さんは、文学者。怪談雑誌『幽』の編集顧問であり、数々の怪談アンソロジーを世に送り出し、著作も多数ある作家であり、もちろん、泉鏡花についても造詣が深くておられるのですが、すばらしい美声の持ち主でいらっしゃいます。

というわけで、今回、泉鏡花役に抜擢。

鏡花の原作は、当然美文で書かれており、ト書き部分もすばらしいのですが、ふつうに上演されると、「ト書き」は……飛ばされますよね。ト書きですもの。

ところが今回は、鏡花がト書きを読むという趣向も入ります。

 

一度声に出してみると、読み合わせでありながら、作家の観点、また古典芸能の実演者たちの観点から、ここはこうしたらどうだああしたらどうだ……と、読み合わせにとどまらず、結局演出効果の話などになり、それぞれの意見を取り入れた上で第二稿を作ることになりました。

 

その間に、カメリアホールに行って、装置の打ち合わせ。

なんと、原作を読んで、カメリアホールの舞台監督さんが、あらかじめ案を作っていてくださいました。

能舞台をイメージしながら、原作のイメージをどう生かすか……案をはさんで、動きなども想像しながら、基本的な装置案ができました。

 

そして、先日、出来上がった第二稿を持って、再度の読み合わせ。

さあ、ここから、声を出さない演者たちのイメージを作って行きます。

飯田美千香さんの人形が、美女を演じ、ダンサーの蜜月稀葵さんが、女房を演じ、子方や、黒潮騎士たちが、その脇を固め……。

 

歌舞伎や新派などで演じられた「海神別荘」とはまた違う、「伝統芸能の芸尽くし」たる舞台になりそうです。

 

すでにお申し込みの方もおられるかと思いますが、まだの方は、全席指定ですので、なるべく早くお申し込みいただいたほうが、前方のお席をご用意できるかと思います。

お申し込みをお待ちしております。

 

3月5日(土)1430開場 1500開演 

場所:亀戸・カメリアホール(JR総武線で秋葉原から4駅8分「亀戸」駅下車 北口徒歩2分)

全席指定 予約5000円 当日5500円

ご予約はカメリアホールまでお願いいたします。

03-5626-2121 インターネット予約もあります。


てんらい会員の方は割引料金でご予約いただけますので、てんらい事務局のほうにお申し込みくださいませ。

てんらい会員入場料:全席指定 予約4000円 当日4500

event@inana.tokyo.jp 080-5520-1133

(9時~20時)

 

 

そして、「イナンナの冥界下り」、場所が変わるたび、演出や台本も変えてゆきます。

日本デザインセンター公演のご予約を受け付けております。

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2月16日(火)18時半開場 19時開演

場所:日本デザインセンター13POLYLOGUE(中央区銀座4-13 銀座4丁目タワー13F 東京メトロ銀座駅、東京メトロ・都営地下鉄東銀座駅より徒歩すぐ)

全席自由(限定100名様) 

一般料金:予約5000円 当日5500円

てんらい会員料金:予約4000円 当日4500円

 

ご予約はイナンナプロジェクト事務局へ。

 event@inana.tokyo.jp 080-5520-1133

(9時~20時)