イナンナの冥界下り

シュメール神話『イナンナの冥界下り』を上演するための雑感を書くブログです。

「語り」を考える。(玉川奈々福)

富士ゼロックス発行の雑誌「グラフィケーション」に、玉川奈々福のロングインタビューが掲載されました。
タブレットの場合は、 http://www.fujixerox.co.jp/…/graphicati…/current_number.html … に、
パソコン、スマホの場合は https://graphication2.s3.amazonaws.com/html/002/index.html… … で
ダウンロードして下さい。

「グラフィケーション」今号の特集は「『語り』を考える」。冒頭の、歌舞伎研究家・渡辺保先生の「語り」論考が、安田先生がいつも、「道行は日本にしかない」とおっしゃっていることの理由を語っておられ、また語り芸の由来について、私がつねづね思っていたこととも重なり、大変面白いです。

ぜひ読んでいただきたく、こちらに書かせていただきました。

てんらいWS発声 第七回(最終回)(香西克章)

身体の理解が深まり、声の解放、声量……
目を見張る成果があがっております。

さて、いよいよ最終回第7回となりました、初めての方もどうぞお越しください。

2/19(金)19:00~21:30 三田フレンズ 地下1階 第2音楽室
参加費は2500円(ですが、基本おさいせんです!)

第1回から体を知る、頭部 、首、体幹腕、脚をとり上げ、体全体のつながりから声がやってくることを学びました。 第7回は、総仕上げ!全身の繋がりを考えながら、五つの母音、グレゴリオ聖歌、イナンナ賛歌を歌います。

「海神別荘」の稽古始まる!

いよいよ本格的な稽古にはいります、泉鏡花原作の「海神別荘」。

いったいどういう舞台なのか、想像していただきにくいかと思います。

お能を中心としながら、浪曲師、人形師など日本の伝統芸能、また、ダンサー、チェリストなども加わり、泉鏡花の幻想世界を、さまざまな芸能のコラボレーションで上演しようというものです。

お能はもともと、死者の魂をなぐさめる芸能であり、見えない世界を描くものです。
海の底の琅玕殿(ろうかんでん)を舞台にしたこの作品。リアルには再現不可能。
ゆえに、見えない世界を描くことに長けた能楽を軸に、芸尽くしで描いてみようという試みです。

海底のこの世ならぬものたちの世界。
誰かが何かを始めれば、それをたちまちに、遊びにしてしまう。
美女の輿入れを待ちかねている間に、歌ったり舞ったりの遊びが始まる。
能楽師狂言方の舞に、チェロやパーカッションがつき、笛が入り、三味線の音も、ダンスも、タップまで入ります。

そして、絶世の美女を演じるのは人形。
迎える公子は、能楽師。

今日の全体稽古で、少しずつ形になってきました。
自分で言うのもなんですが、面白いですよ、この舞台!!!
伝統芸能の、型の力の大きさを感じます。

3月5日(土)15 時より@亀戸駅前カメリアホールにて。チケットは、カメリアホールへ!03-5626-2121
海神小

2月の『イナンナの冥界下り』東京公演

2月の『イナンナの冥界下り』東京公演は、2月16日に銀座の日本デザインセンター(13階POLYLOGUE)で開催されます。

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ブログやメルマガなどではお知らせしましたが、安田や奈々福のTwitterなどではほとんどお知らせをしませんでした。すみません。

実は会場のセッティングなどを考えてみたところ客席が100席ほどしか取れない ことがわかり、あまりお知らせをしないことになったのです。

おかげさまで現時点で満席になっております。

次の公演は4月と10月を予定しております。詳細が決まりましたら、お知らせをいたします。ぜひ、お出ましください。 

ダンスワークショップ 第六回ご報告(蜜月稀葵)

身体のパーツを動かす part2 
 ~ベリーダンスのテクニックを使って~ 

厳しい寒さと雪予報の中お越しくださいまして本当にありがとうございました。
心から御礼申し上げます。


さて、今回も動きまくりました!
前回に引き続きの”骨盤”と”肩”です。

○体操(飛龍会メソッドも含めて)
・四つん這いからの丸めるそる動き
・↑の動きを背中に人を乗せてのトレーニング
・大転子
・肩と肩甲骨を肋骨からひきはなす
・背中で匍匐前進
・蹴り

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○ベリーダンステクニック
・今回もひたすら骨盤。とくに大転子を動かしていきました。
・腕と一緒に大転子を動かす


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ワークショップは以後も続くそうですので、内容を考え直したいと思います。
身体の使い方をベースに進めていこうかなと思います!
 

次回、第七回は、
2016年2月21日(日)17:00~19:00

場所
カマレホウジュ
中央区銀座1-23-4明松ビル201 


ご予約
camale.info@gmail.com
080-7952-6709


お待ちしております!

てんらいWS シュメール語 第五回 (髙井啓介) のお知らせ

1月のシュメール語ワークショップのお知らせです。今回もお知らせするのが遅くなってしまい申し訳ございません。

●シュメール語ワークショップ(第5回)
1月25日(月)  19:00-21:00
講師:高井啓介
第五回:エレシュキガルと一緒に怒る
会場:東方學會2F会議室
住所:千代田区西神田二丁目4-1
最寄駅:神保町 
基準受講料:2,000円
予約:info@watowa.net 

今月の主人公は冥界の女王エレシュキガルです。
いつもの通りエレシュキガルの人物像に迫るところからはじめます。
そして粘土板に文字を書きます。先月からは楔形文字テキストの解読も始めました。
さらに『イナンナの冥界下り』の物語について楽しく多方面から考えて参りましょう。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 

てんらいWS 発声 第六回(香西克章)

 身体の理解が深まり、声の解放、声量 等、見張る成果があがっております。
 第6回 第7回、残す2回となりました、初めての方もどうぞお越しください。

 1/22(金)19:00~21:30 @三田フレンズ 地下1階 第2音楽室
参加費は2500円(ですが、基本おさいせんです!)
第1回から体を知る、頭部 、首、体幹部に続き、第5回では、脚をとり上げました。
 今回第6回 そして第7回は、総仕上げ!
全身の繋がりを考えながら、五つの母音、グレゴリオ聖歌、イナンナ賛歌を歌います。

イナンナプロジェクト、最近のご報告。(玉川奈々福)

あけましておめでとうございます!

……というには、松もすでにとれ、時間が経ってしまっておりますが。

本年もイナンナプロジェクトをよろしくお願い致します。

2月の銀座・日本デザインセンター公演が近づいてきつつ、4月の浅草・西徳寺公演の打ち合わせをしつつ、3月の「海神別荘」の、お稽古が始まっております。

 チラシ案表2 (2)


「海神別荘」。泉鏡花の幻想戯曲三部作の中で最高傑作と言われながら、その幻想性ゆえに上演困難とされた作品を、能・狂言・浪曲・人形・語り……等の伝統芸能の身体を用いたコラボレーションで上演する、というものです。


 チラシ裏最終


まずは安田登先生から来た第一稿の台本を、声を出す出演者で読み合わせをしてみました。


泉鏡花=東雅夫 

公子=安田登 

美女・侍女=玉川奈々福 

沖の僧都=奥津健太郎

 

東雅夫さんは、文学者。怪談雑誌『幽』の編集顧問であり、数々の怪談アンソロジーを世に送り出し、著作も多数ある作家であり、もちろん、泉鏡花についても造詣が深くておられるのですが、すばらしい美声の持ち主でいらっしゃいます。

というわけで、今回、泉鏡花役に抜擢。

鏡花の原作は、当然美文で書かれており、ト書き部分もすばらしいのですが、ふつうに上演されると、「ト書き」は……飛ばされますよね。ト書きですもの。

ところが今回は、鏡花がト書きを読むという趣向も入ります。

 

一度声に出してみると、読み合わせでありながら、作家の観点、また古典芸能の実演者たちの観点から、ここはこうしたらどうだああしたらどうだ……と、読み合わせにとどまらず、結局演出効果の話などになり、それぞれの意見を取り入れた上で第二稿を作ることになりました。

 

その間に、カメリアホールに行って、装置の打ち合わせ。

なんと、原作を読んで、カメリアホールの舞台監督さんが、あらかじめ案を作っていてくださいました。

能舞台をイメージしながら、原作のイメージをどう生かすか……案をはさんで、動きなども想像しながら、基本的な装置案ができました。

 

そして、先日、出来上がった第二稿を持って、再度の読み合わせ。

さあ、ここから、声を出さない演者たちのイメージを作って行きます。

飯田美千香さんの人形が、美女を演じ、ダンサーの蜜月稀葵さんが、女房を演じ、子方や、黒潮騎士たちが、その脇を固め……。

 

歌舞伎や新派などで演じられた「海神別荘」とはまた違う、「伝統芸能の芸尽くし」たる舞台になりそうです。

 

すでにお申し込みの方もおられるかと思いますが、まだの方は、全席指定ですので、なるべく早くお申し込みいただいたほうが、前方のお席をご用意できるかと思います。

お申し込みをお待ちしております。

 

3月5日(土)1430開場 1500開演 

場所:亀戸・カメリアホール(JR総武線で秋葉原から4駅8分「亀戸」駅下車 北口徒歩2分)

全席指定 予約5000円 当日5500円

ご予約はカメリアホールまでお願いいたします。

03-5626-2121 インターネット予約もあります。


てんらい会員の方は割引料金でご予約いただけますので、てんらい事務局のほうにお申し込みくださいませ。

てんらい会員入場料:全席指定 予約4000円 当日4500

event@inana.tokyo.jp 080-5520-1133

(9時~20時)

 

 

そして、「イナンナの冥界下り」、場所が変わるたび、演出や台本も変えてゆきます。

日本デザインセンター公演のご予約を受け付けております。

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2月16日(火)18時半開場 19時開演

場所:日本デザインセンター13POLYLOGUE(中央区銀座4-13 銀座4丁目タワー13F 東京メトロ銀座駅、東京メトロ・都営地下鉄東銀座駅より徒歩すぐ)

全席自由(限定100名様) 

一般料金:予約5000円 当日5500円

てんらい会員料金:予約4000円 当日4500円

 

ご予約はイナンナプロジェクト事務局へ。

 event@inana.tokyo.jp 080-5520-1133

(9時~20時)

ダンスワークショップ 第五回ご報告(蜜月稀葵)

身体のパーツを動かす part1 ~ベリーダンスのテクニックを使って~ 

年の瀬のお忙しい中、沢山の皆様がお集まりくださいました。
ありがとうございました。心から御礼申し上げます。


○体操(飛龍会メソッド)
・おしり歩き
・おしり歩きからコロコロ
・合座から左右にコロコロ
・合席からぐるんぐるん
・イモムシ
・シーソー

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○ベリーダンステクニック(骨盤)
・ひたすら骨盤。とくに大転子を動かしていきました。
※大転子が動くと足が高く上がるようになります。

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身体の稽古は物理です。
「押すから出る」。以上。すごくシンプル。
物理の原理が身体でわかると勝手に自由に動くようになります。

今回は、動きに時間がかかりまして、クリエイションには入れませんでしたっ。。。 


皆様、筋肉痛になりませぬように。。。


ダンスと武道はとてもよくにています。
武道の動き大好きです。足技が特に好きです。
次は蹴り、回し蹴り、踵落としなんかも皆様とやってみたいです。


来年の予定です。

2016年1月24日(日)17:00~19:00
≪第六回:身体のパーツを動かすpart2。~ベリーダンスのテクニックを使って≫

2016年2月21日(日)17:00~19:00
≪第七回:ダンサーが毎日やっている稽古を簡単バージョンで体験≫

場所
カマレホウジュ
中央区銀座1-23-4明松ビル201 


ご予約
camale.info@gmail.com
080-7952-6709

 

シュメール語ワークショップ 第四回ご報告(髙井啓介)

シュメール語のワークショップの第四回目が12月21日(月)に無事終了しました。会場は今回も塚田有一さんのお花のスタジオ(リム・グリーン)が入っている東方學會ビル(神保町)の2F会議室でした。

出席者は22、3名程度だったでしょうか。今回は冥界の門番の神ネティさんが主人公でした。

シュメール語のワークショップは毎回三部構成になっています。
(1)その月の主人公についての簡単なレクチャー
(2)その月のフレーズを楔形文字で粘土に刻む
(3)舞台『イナンナの冥界下り』の台本のもとになったテキストと単語帳を使って文法を学ぶ
今回もそういう感じで進行しました。

最初に現在ひっそりと進行中のシュメールビール大作戦(仮称)についてのご報告から。これはもう少し形になってきたら改めてブログでもご報告するつもりです。 

IMG_2037ちなみに右の下手な絵は『ビールの入った甕に葦のストローを指す』の図


まずはじめは、『イナンナ』の舞台の台本として使われるテキストから、毎月、みなさんに覚えていただきたいシュメール語のフレーズを最初にご紹介するようにしています。
今回のフレーズはこれ↓↓でした。

『エガル イドゥ エガル エガル ネティ エガル ディリグシェ ガクル』
(門を開け!門番よ!門を開け!門を開け!ネティよ!門を開け!ひとりで私は入っていきましょう。)

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イナンナは七つのメを携えて冥界のガンゼル宮殿の入り口にやってきます。冥界のガンゼル宮殿はラピスラズリでできていてその奥深くに女王エレシュキガルが住んでいます。この宮殿には七重の城壁がめぐらされていて、その一つ一つに門があります。冥界のなかに入っていくには、この七つの門をくぐり抜けなければならないのでした。

この門を守るのがネティ神。門番にあたるシュメール語はイドゥ(i3-du8)です。この門に到着したイナンナはネティに向かって開門する(エガル e2 gal2-lu)ようにと促します。そのときにイナンナがネティに言ったのが先程ご紹介したフレーズです。開門されたら、一人きりで冥界に私は入っていく(ga-kur9)という決意をイナンナはネティに伝えます。

ネティはイナンナにどこに行くのかとか、何をしにきたのか、などと質問しつつ、最後には女王エレシュキガルのところに伺いを立てに行くことになります。以下どう展開していくかは来月のお楽しみです。

そして、今回みなさんに粘土板に書いていただいたのもこのフレーズでした。これまで三ヶ月にわたって続けているおかげで、楔形文字を粘土に刻むということにみなさんもうだいぶん慣れてきていらっしゃいます。とても美しい楔形文字に今回も出会いました^^

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さて恒例の今回のはるき君の楔形文字アート。「ダースベイダー」でした。タイムリーな、実にタイムリーな。

ダースベイダー


みなさんに書いて頂いている粘土板の写真を何枚か載せました。とても美しいです。綺麗でとても読みやすく理解しやすい。

ところが、実際の粘土板はもう少し読みにくい。解読に少し頭を使う。

それはなぜかといいますと、文字が実はとてもくっついて書かれているからです。一つ一つの楔も実はもう少し深く厚く粘土に入り込んでいる。実際の粘土板はここの写真よりはもう少し読みにくいです。

ここまで、だいぶん文字を書くのになれて頂いたところで、次回からはもう少し文字をくっつけて書いていって頂こうと思っています。そうすると実際の書記が書いた楔形文字テキストの雰囲気がでてくると思います。
 
このあとで、みなさんに楔形文字テキストの解読に挑戦していただきました。今回はじめての試みです。P268918_l   P268918
                                         CBS13908 (ニップルで発見されたイナンナの冥界下りのテキスト、ペンシルバニア大学図書館所蔵)


上から4行目から5行目までを解読してもらいました。イナンナの依頼にネティが答えようとする場面です。テキスト解読のためには楔形文字の読み方を書いたサインリストを用意します。そのサインリストを見ながら文字の読み方を確定し、文字と文字をつなげて単語を確定していきます。単語は単語帳を調べると意味がわかります。

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                                               サインリストのようなもの

4   dne-ti i3-du8 gal kur-ra-ke4                  冥界の大いなる門番ネティ神は
5   kug dinana inim mu-na-ni-ib-gi4-gi4  清らかなるイナンナにことばを返した
 
最後に文法をちょっと考えながら解読した文章の意味を確認して、ワークショップが終了しました。解読はみなさんとても真剣。最初は、解読!えっ!という感じでしたが、最後には解読するワクワク感を味わっていただけたのではないかと思います。これからも解読を続けます。お疲れさまでした^^


次回のワークショップはもう来年になりますね。
2016年1月25日(月)に同じ会場にて。
ご予約は、和と輪 info@watowa.net まで。

次回の主人公は冥界の女王エレシュキガル。その夫ネルガルについても考えます。
楔形文字本文の解読もどんどん面白くなっていくと思います。
 
どうぞ次回もよろしくお願いいたします。