イナンナの冥界下り

シュメール神話『イナンナの冥界下り』や天籟能の会のためのブログです。

対応の遅れ、失礼しました

先日、「怪談が結ぶふたりの文豪」の公演のお知らせをしましたが、夕方にお知らせして翌朝の時点で過半数のお席が埋まり、夜の時点でほぼ満席になりました(もともと100席しかなかったこともありますが)。

また、「てんらい」の会にも、たくさんの方にご入会いただいております。

本当にありがとうございます。

実はこんなに早くお申込があるとは予想もできず、対応が大変遅くなってしまったこと、心よりお詫び申し上げます。

今秋からは『イナンナの冥界下り』の東京公演も始まりますし、これをいい勉強とさせていただき、しっかりした体制作りに努めます。

僕たちのチーム「てんらい」は、事務の方を置けるほどの余裕がないので、すべて舞台に出る役者が行っております。

天籟能は、能楽師・狂言方の奥津健太郎さんが…

そして、今回のイナンナ関連は『イナンナの冥界下り』でダンサーと楽器(ダルブッカ)を担当する樋口亜由美さん(あゆみちゃん)と、イナンナ役の蜜月稀葵さん(まれあちゃん)が皆さまのメールに返信したり、名簿を作ったりしています。

あ、電話の方はいまは奥津さんが出る可能性もあります。

公演のお知らせ:人形、能、浪曲 「怪談が結ぶふたりの文豪」

怪談が結ぶふたりの文豪
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と夏目漱石
人形、能、浪曲 
2015年8月3日(月) 18時半開場 19時開演
 日本デザインセンター13階POLYLOGUE
当公演はおかげさまで満席になりました。キャンセル待ちをご希望の方はご連絡お願いします。
 
ina-0341 演目:『雪おんな』(小泉八雲 安田登脚色
    『夢十夜(夏目漱石)』より 第一夜・第三夜
    『吾輩は猫である(夏目漱石)』より

近代日本の文体を作ったのは夏目漱石です。そして英語の教師の前任・後任(熊本五高、東京帝大)として漱石に大きな影響を与えたのが『怪談』で有名なラフカディオ・ハーン、日本名、小泉八雲です。

本公演ではふたりの作品の底辺に流れる「怪異」に注目して、人形、能、浪曲の手法を使って演じます。

能、人形、浪曲……日本の芸能に古くからある「傀儡(くぐつ)」や「語り」系譜上生まれたものです。本来、異界と出会うための芸能が日本の芸能なのです。

 日本の芸能には譜面のないものも多く、息を合わせながらあとは「よろしく」で進んでいきます。

原作はあるものの……スリリングなコラボレーションをお楽しみください。

出演:安田登 能楽師 下掛宝生流ワキ方 語り
    飯田美千香(百鬼ゆめひな) 人形(ひとかた)師
    槻宅聡 能楽師 森田流笛方
    玉川奈々福 浪曲師 語り+三味線

日時:8月3日(月)18時半開場 19時開演
場所:日本デザインセンター13階POLYLOGUE(中央区銀座4-9−13 銀座4丁目タワー13F 東京メトロ銀座駅、・都営地下鉄銀座駅より徒歩すぐ)→地図はこちら

全席自由 3,000円(学生、てんらい会員は割引料金2,000円)「てんらい」会員とは
100席限定 いっぱいになりましたら締め切らせていただきます。満席になりました
予約:イナンプロジェクト事務局 event@inana.tokyo.jp  080-5520-1133(9時~20時)

入場料のお振込先(本公演は当日清算も承ります):
三菱東京UFJ銀行 恵比寿支店 普通 0838943 名義 てんらい 会長 安田登(テンライ ヤスダ ノボル)
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本公演は「アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)」の助成を得て、イナンナプロジェクトの一環として行っています。
 

「てんらい」主催公演 2015年 7月現在

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「てんらい」主催公演の予定  2015年 7月現在
※随時更新していきます 
 
【2015年】
 11月13日(金)『イナンナの冥界下り』東京公演(セルリアンタワー能楽堂:渋谷)

【2016年】
 2月26日(金)『イナンナの冥界下り』東京公演(日本デザインセンター)
 4月(日時未定)『イナンナの冥界下り』東京公演(西徳寺:浅草)
 日時未定『イナンナの冥界下り』東京公演(セルリアンタワー能楽堂ほか)
 8月7日 天籟能(国立能楽堂) 
   能『真田(復曲)』シテ加藤眞悟師(観世流) 狂言 ほか
   ※舞台上をたくさんの人が立ち回り(チャンバラ)をして大暴れをするというすごい演目です。 

【2017年】
 日時未定 天籟能 
  能『松風(予)』大村定師(喜多流)
  能『土蜘蛛(予)』佐々木多聞師(同) 狂言 ほか
 日時未定『イナンナの冥界下り』ヨーロッパ公演
 日時未定『イナンナの冥界下り』東京公演(CT能楽堂ほか)

てんらいの会 入会のご案内

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「てんらい」の会 入会のご案内

「てんらい」の会は、2018年3月いっぱいを持ちまして閉会いたしました。長い間のご愛顧、ありがとうございました。

*****以下はアーカイブです**********


世界最古の神話を日本の古典芸能の手法で演ずる『イナンナの冥界下り』は、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)の助成を得て、2015年、2016年の数度の東京公演を装置、音楽、台本などバージョンアップしつつ実施し、2017年にはシュメールの遺産を多く有するイギリス、フランスと、ヨーロッパの祖語にもっとも近い言語を話すリトアニアでの公演を予定しています。

また先日、第三回目を行った「天籟能」も来年(2016年)、再来年(2017年)と続けての公演を予定しております。

さらには、この天籟能を主催していたNPO法人天籟を解散し、あらたなNPO法人「てんらい」を立ち上げるべく準備をすすめております。

そこで「てんらいの活動を盛り上げてやろう!」という皆さまに、てんらい主催の催しのお知らせやチケット購入のご優待などがある「てんらい」の会の発足のご紹介と、入会のお願いをいたします。

基本的には「てんらいを盛り上げてやろう!」というご好意を期待する会なので、あまりいいことはありませんし、「てんらい」からの厚遇もそんなには期待できないという「入る意味がよくわからない」会なのですが、それでも「入ってやろう」という方のご入会を心よりお待ち申し上げております。

<ご入会特典と会費>
・各公演の先行お知らせと先行販売→「てんらい」の公演予定
・各公演のチケット購入の割引(毎回1,000円程度)
・各ワークショップなどの先行お知らせ(ワークショップの予定) …など
・また『イナンナの冥界下り』を楽しむための書籍『女神イナンナ(仮題:11月にミシマ社より刊行予定)』を入会のみなさま、おひとりに一冊、進呈いたします。なお、すでに本書をお持ちの方や継続の方には同価格程度の「てんらいグッズ」を進呈いたします。
※各公演やワークショップのお知らせは月に一回以上お送りいたします。電子メールをお使いの方には電子メールで、電子メールをお持ちでない方には葉書か封書にていたします。

会費:3,000円(基本は年会費、ただし下記も参照)
会費の有効期間:
会費は(1)1年間、あるいは(2)次回の天籟能の開催の2種のうち、どちらか長い方までを有効期間といたします。
例1)ご入会 2015年7月20日
   次回の天籟能 2016年8月7日
  この場合が有効期間は2016年8月7日になります。
例2)ご入会  2015年10月10日
  次回の天籟能 2016年8月7日
  この場合が有効期間は2016年10月9日になります。

ご入会は、ご入会お申し込み(入会用紙、お手紙、電子メール)のご記入と会費の納入が確認された日から有効になります。
協賛金(1口1,000円)もお待ち申しております。 
 
メールによるお問い合わせ、ご入会のお申込みは下記の内容をお書きいただき、 member@inana.tokyo.jp にお願いいたします。

(1)お名前(ふりがな)※必須
(2)Email(PCからのメールが届く設定でお願いいたします)※必須
以下はご随意でお願いいたします。
(3)お電話番号
(4)ご住所(書籍・グッズを手渡しできない方はよろしくお願いいたします)
(5)そのほか(年齢/性別/ご職業などなど、ご自由にお書きください)
 
会費および協賛金のお振込先:
三菱東京UFJ銀行 恵比寿支店 普通 0838943 名義 てんらい 会長 安田登(テンライ  ヤスダ  ノボル)

→イナンナプロジェクト 

ついに始動!イナンナプロジェクト

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ついに始動!イナンナプロジェクト

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アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)の助成を得ての「『イナンナの冥界下り』欧州公演プロジェクト(略称、イナンナプロジェクト)」が、2015年8月からいよいよ始動します。

このプロジェクトは、世界最古の都市文明と言われているシュメールの神話であるイナンナの冥界下り』を、日本の古典芸能の手法を使い、シュメール語と日本語を交えて上演し、さらにはそれを世界に持って行っちゃおう!というプロジェクトです。

2015年、2016年と東京を中心に舞台を重ねつつ、2017年にはシュメールの遺物を多く有するイギリスフランス、そしてヨーロッパの祖語に近い言語を使うリトアニアでの公演を予定しています。

イギリスではロンドンの大英博物館、フランスではパリのルーブル美術館での公演の実現に向けて動き始めました。 

●進化・変容する上演形態

本上演は、回を重ねるごとに、そして会場を変えるごとに進化、変容していきます。

現在、予定されている東京での会場はセルリアンタワー能楽堂(渋谷)日本デザインセンター(銀座)西徳寺(浅草)と場所も雰囲気もまったく違う会場です。その会場に適した舞台装置、音楽等で上演する予定です。

その際には作曲をヲノサトルさん、舞台装置を建築家の光嶋裕介さんに依頼し、脚本にはいとうせいこうさんにもご参加いただく予定です。また、イラク大使館との共同で、シュメールの竪琴を、イラクの職人によって復元し、製作されたもので演奏をしたいと思っています。

●「参加する」プロジェクト

本プロジェクトは、ただ観客の方にご覧いただくだけではありません(と言っても舞台を観に来て何かをさせられるというわけでもありませんのでご安心を)。

この神話や上演形態を、
より深くご理解いただくために以下のワークショップを、やはり2015年8月より開催いたします。このワークショップに参加され、「自分も舞台に出てみたい」という方がいらっしゃるかも知れません。

概略は以下の通りです。内容は追ってお知らせします。

  講師  
シュメール語 高井啓介 『イナンナの冥界下り』をシュメール語で読みます
能楽 安田 登 能の謡と「和の身体技法」
浪曲 玉川奈々福 日本の「語り」のテクを身につける
声楽 香西克章 発声講座 心と身体を結び、時空を超える声を!
ダンス 蜜月稀葵 ダンスと柔らかいからだ

●試みのプロジェクト 

『イナンナの冥界下り』の主人公は、シュメールの女神イナンナです。その役はダンサーの蜜月稀葵(みづきまれあ)さんが勤めます。

そして、もうひとりの主人公はイナンナの姉であり、冥界の女神であるエレシュキガル。この役は飯田美千香(百鬼ゆめひな)さんの操る人形(ひとかた)が受け持ちます。

人(ひと)と人形(ひとかた)との共演というのは、あまりないので、これをより完成させるために『イナンナの冥界下り』公演以外にも、さまざまな「試みの公演」をします。

その第一回目が8月3日(月)に行う『雪女』と『夢十夜』の公演です。

詳細はこちらをご覧ください。皆さまのお出ましを心よりお待ちしております。

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本公演は「アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)」の助成を得て、イナンナプロジェクトの一環として行っています。

 

ご無沙汰してます

ブログ、ちょっとご無沙汰しております。

実は先週の土曜日(6/27、2015)に僕たちの主宰する「天籟(てんらい)能」という大きなイベントがあり、それは無事に終了したのですが、いろいろ後始末があり、それでバタバタしております。

でも、この処理もあと一週間もあれば終わるので、そろそろ『イナンナの冥界下り』東京公演に向けて、さまざまな準備を始めていきます。

さまざまな公演やワークショップのお知らせも近日中に出しますので、お楽しみに~!

ちなみにこれから「てんらい」が予定している公演やワークショップは以下になります。日程はすべて未定です(って自慢してどうする)

【人形(ひとかた)・能・浪曲公演 ~漱石と八雲~】8月か9月(2015年)
飯田美千香(百鬼ゆめひな)さんの人形(ひとかた)と、玉川奈々福さんの浪曲、そして安田の能の謡による公演です。

『イナンナの冥界下り』で、冥界の女王エレシュキガルを演じるのは飯田美千香さんが操る人形。人形と人間とのパフォーマンスをお楽しみいただく公演です。

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『雪女』 や夏目漱石の『夢十夜』などを語り、舞います。
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【イナンナの冥界下り:東京公演】11月(2015年)、2月(2016年)
いよいよ東京でも上演いたします。先日、山のシューレ@二期倶楽部(那須)で初演し、再来年にはヨーロッパ公演を控える『イナンナの冥界下り』の東京公演です。
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【ワークショップ】
『イナンナの冥界下り』に関する以下のワークショップを8月から月に1回(原則)行います。各ジャンル、初心者の方も歓迎です。できれば全回出るのが望ましいですが、一回でもOKです。
これも詳細は追って。 ワークショップ:参加費 2,000円/1回

・能の謡と型(特にすり足) 講師:安田登
・発声と歌 講師:香西克章
・ダンスと柔軟 講師:蜜月稀葵
・シュメール語で読む『イナンナの冥界下り』 講師:高井啓介

さまざまなお問い合わせは「info@inana.tokyo.jp」までお願いいたします。 

シェンビ妄想

昨日の「メの妄想」に引き続き、あんがるたあきいがるしえ(タカイ)先生の「シェンビ」のツイートに触発されての、安田の「シェンビ」の妄想ツイートをまとめてみました。

また例によってTogetterです。Togetterでご覧になりたい方はこちらをどうぞ~

まとめ

  • 安田登 @eutonie2015-06-19 07:17:27
    あんがるたあきいがるしえ先生のシェンビに触発された「シェンビ妄想」ツイートを連投します。朝からお騒がせ〜。 twitter.com/inannasdescent…
  • 安田登 @eutonie2015-06-19 07:18:22
    シェンビ妄想1)イナンナが冥界に付けて行く7つの「メ」のひとつであるシェンビはあんがるた先生も書かれているように、女性の目を飾るコールです。そして先生の中の人のタカイ先生が「上野東京ラインで(略)シェンビ的な目のお化粧した女性発見して、ふふと喜んでる」と書かれているように…
  • 安田登 @eutonie2015-06-19 07:19:37
    シェンビ妄想2)現代でもそんな化粧は残っています。特に思春期の子がする場合は、派手な化粧が好きという可能性もありますが、自身の心身を守るために、このような化粧をしている子もいます。目に施すシェンビ的な化粧というのは「自分を守る」という呪力を持つ特殊な化粧、「呪飾」なのです。
  • 安田登 @eutonie2015-06-19 07:21:33
    シェンビ妄想3)目に特別な化粧(呪飾)を施すというのは、目の周りの刺青として多くの民俗が残っていますが、シェンビのような化粧も古代中国でも行われていたようで、それを表すのが漢字「眉」です。甲骨文字ではこうなります。 pic.twitter.com/OSY6m12MDq
  • 安田登 @eutonie2015-06-19 07:22:41
    シェンビ妄想4)「眉)に「女」を加えた文字が「媚」。目に呪飾を加えた女性は「媚蠱(びこ)」という特殊な呪儀をなす巫女となり、後代には人形(ひとがた)や嬰児の死骸などを用いた「巫蠱媚道」という強力な呪詛を操る恐るべき巫女ともなります。 pic.twitter.com/A5Aiwv9Aj8
  • 安田登 @eutonie2015-06-19 07:23:35
    シェンビ妄想5)ちょっと話がずれますが、この「人形」というのは、サムエル記の「口寄せ」の女が、セプチュアギンタ(七十人訳)では「腹話術師」と訳されるというタカイ先生の先週の発表(って拝聴していないのですが)とも関係がありそで、これまたとても興味深いところなのです。お話、伺いたい~
  • 安田登 @eutonie2015-06-19 07:24:14
    シェンビ妄想6)さて、イナンナのシェンビは「lu2 he2-em-du he2-em-du」と呼ばれます。意味は「男よ、寄って来い、寄って来い」。シェンビは男を招くための呪飾なのです。が、文中の「he2」は「願望法」なので、正確に訳せば「寄って来い」ではなく「願わくば寄り来よ」。
  • 安田登 @eutonie2015-06-19 07:24:35
    シェンビ妄想7)この「願望法」というのが面白い。古代中国で祖霊や神を招く呪術は、周の時代に「禮(礼)」として完成します。現代では礼儀作法のように使われている「礼」は本来は呪術であったことは「禮」にも「メ」の楔形文字と同じ「示」が入っていることでも明らかです。
  • 安田登 @eutonie2015-06-19 07:25:01
    シェンビ妄想8)神霊などの非在者に対する呪術であった「禮」は、やがて人に対する呪術にもなります。微小な労力で相手を動かす、すなわち丁寧な言葉や態度でお願いすると相手が何かしてくれちゃうという呪術が「礼」なのです。これはまさに願望法ですね。呪術と願望法とはとても親和性があるのです。
  • 安田登 @eutonie2015-06-19 07:30:35
    シェンビ妄想9)シェンビ(呪飾)をつけた目は「眉」になりますが、もろそのままの文字は「夢」の上の部分です。「夢」の中にこの文字があるということは、悪夢もシェンビをつけた巫女(媚)によって見せられると考えられていたことを示します。 pic.twitter.com/uhUDjWmcNj
  • 安田登 @eutonie2015-06-19 07:31:38
    シェンビ妄想10)悪夢は実害を招く。特に戦争などでは、そんな力が使われたら大変。だから「媚」を殺すことは古代の戦争においては重要でした。近代戦で軍旗を焼くようなものです。目に呪飾を持つ女性と「伐(戈による殺害」で「蔑」の字になります。 pic.twitter.com/kLZ72Wg8ga
  • 安田登 @eutonie2015-06-19 07:32:06
    シェンビ妄想11)「夢」の上部が付く文字としては「甍(いらか)」もあります。呪飾を瓦につけることによって悪霊の侵入を防ぎ、家を守る。日本では鬼瓦がそうですね。ちなみに狂言『鬼瓦』では鬼瓦を見た男が妻を思い出したりします(笑)。鬼瓦も元々は女性だったのかも。鬼嫁ですね(ちがww)。
 

メの妄想(1)

あんがるたあきいがるしえ(タカイ)先生の「メ」のツイートに触発されての、安田の「メ」の妄想ツイートをまとめてみました。

また例によってTogetterです。Togetterでご覧になりたい方はこちらでどうぞ~


まとめ

  • あんがるたあきいがるしえ @inannasdescent2015-06-17 00:39:10
    さて,今度はいきなり22行目へとワープです。shembi lu2 he2-em-du he2-em-du igi-na ba-ni-in-g'ar しえんび る~ へ~えむどぅ へ~えむどぅ いぎな ば~に~いんがる。こんな感じでしょうか。イナンナが七つのメを纏っていく場面です。
  • あんがるたあきいがるしえ @inannasdescent2015-06-18 02:36:29
    う~む。イナンナがウルクにメを持ち帰ったあとで,ウルクが高度な文明の恩恵に浴することができるようになったとあります。高度な都市文明を成り立たせる様々なもの(社会的慣行とか宗教的慣習とか技術といった)がメとされるようです。抽象的なものもありますが,物理的実体を伴うものもあります。
  • あんがるたあきいがるしえ @inannasdescent2015-06-18 02:42:37
    いろんなリストがあってさまざまでわかりにくいのです。でも,われわれの物語『イナンナの冥界下り』では,メは確実に物理的実体を伴ったもの。技術の結果生じたもの,つくられたものです。イナンナは衣服や装身具としてのメを身体につけることによって危険から身を守ろうとしました。
  • あんがるたあきいがるしえ @inannasdescent2015-06-18 02:45:42
    メを保有することでもイナンナに威信と力が付与されていると思うのです。イナンナはそれをよりわかりやすい装飾品として身につけることで,さらに自らの威光が高まり力に満たされるという安心を得たかったのではないでしょうか。台本では「霊力」とされますが,それはとてもいい訳だと思います。
  • あんがるたあきいがるしえ @inannasdescent2015-06-18 02:58:55
    とまれ,しぇんび。shembiは五番目のメ(me)です。しぇんびはコール墨(kohl)。アラブの女性が眼のまわりにひくアンチモニーのアイライナーらしいです(写真参照)。昔昔ダマスカスの街角で,この眼に射抜かれたことがあった(かも)。 pic.twitter.com/K5n6L4IJ13
  • 安田登 @eutonie2015-06-18 07:48:14
    朝から原稿のつもりが、昨日のタカイ先生(あんがるたあきいがるしえ先生)が書かれていたシュメール語の「メ」についていろいろ妄想したのを書いてしまったので、これから連投します。でも、これもいつか原稿として生きてくるはずですっ!
  • 安田登 @eutonie2015-06-18 07:48:35
    メの妄想1)あんがるたあきいがるしえ @inannasdescent 先生の『イナンナの冥界下り』は「メ」に突入!「メ」が何かはよくわかりません。神々が占有する特別な「力」と先生が解説される「メ」は物語の中では7つの「物理的実体を伴ったもの」として描かれます。おお、様々な妄想が…
  • 安田登 @eutonie2015-06-18 07:49:04
    メの妄想2)「メ」の楔形文字はこのように書かれますが、さらに古い文字を見ると右のようになります。甲骨文字をちょっとでも齧ったこのある人ならば、これを見た途端「おお、これは!」となるはずです。 pic.twitter.com/R9abkJJ8aO
  • 安田登 @eutonie2015-06-18 07:51:30
    メの妄想3)そうです。「示」の甲骨文字とそっくりなのです。「示」は神や祀や祭などにつく神位を表す文字の偏ともなります。で、これは何かというと生贄や神位を置く台です。ですからここから血や灌酒が垂れている文字もあります。 pic.twitter.com/5I0JZnhZhY
  • 安田登 @eutonie2015-06-18 07:53:23
    メの妄想4)ちなみにこの台がでっかくなると「でっかい神(最高神)」を表す「帝」になります。殷の時代の最高神は「帝」、周の最高神は「天」です。おっと周は今はいいですね。 pic.twitter.com/FuoMktCDq9
  • 安田登 @eutonie2015-06-18 07:53:38
    メの妄想5)さて、この「示」に「肉(月)」を「手(又)」持って置く形を表す文字が「祭」になります。ちゃんと血もだらだら垂れています。なんてことを考えるとシュメール語の「メ」も、もともとは生贄を置く祭卓を表す文字だったのかなぁなんて妄想するのです。
  • 安田登 @eutonie2015-06-18 07:54:26
    メの妄想6)ちなみに「示(ジ)」という音は寘(シ)=置くです。でも英語のputよりはbeに近い。で、面白いと思うのは「me」という音も、シュメール語の「to be」の語根なんですね(トムセン§535)。「示」も「me」も「ある、存在する」ということからの派生語です。
  • 安田登 @eutonie2015-06-18 07:55:07
    メの妄想7)さあ、こうなるともう妄想バリバリです。「to be」といえばヘブライ語で神を表す神聖四文字「יהוה(YHWH)」、これも「to be」がルートになっているとも言われています。となると「me」と「יהוה」も何となく発想は近いのかも、なんて妄想してしまうのです。
  • 安田登 @eutonie2015-06-18 07:57:40
    メの妄想8)でも、だからといってシュメール語の「メ」が、ヘブライ語の神聖四文字に影響を与えた、なんて安易に考えてはいけませんね。こういう安易は発想は日本の帝はシュメールから来たなんて発想を導いてしまいます。それよりも人類の発想の類似に思いを馳せた方がいいです。
  • 安田登 @eutonie2015-06-18 07:58:04
    メの妄想9)さて「示」は神意が示されるということで「示す」という意味で使われます。で「示」系の文字で「示」と音系が同じなのが「視」。「視」は示された神意を視るという意味です。となると「視る」というのは自分で視るのではない。神によって視せられたものを視るという受動的な行為なのです。
  • 安田登 @eutonie2015-06-18 08:04:54
    メの妄想10)さあ、こうなると「メ」と「目」も、さらに「かみ(神)」の「み」も関係あるんじゃないか、という妄想になるのですが、ここまで行くと例の「シュメール=日本」という怪しすぎる発想にも引きずられるおそれがあるので、あまり書きたくはないのですが、でも発想としてはありえるかも。
  • 安田登 @eutonie2015-06-18 08:08:48
    メの妄想11)古代日本語の神の霊力を表す語は「み(わだつみ)」「ひ(かみむすひ)」「ち(をろち)」があります。各語が神や人名を表す言葉の語尾について神位を表すように、YHWHもイザヤ、エレミヤのように人名の語尾に付くのも何となく気になる…。あくまでも発想の類似性としてね~。
  • 安田登 @eutonie2015-06-18 08:10:33
    あながるたあきいがるしえ先生のツイートに刺激されてのメの妄想、以上!ああ、朝から楽しかった~。さ、ちゃんと仕事をしよっと。では~。

あんがるたきいがるしえ先生のシュメール語講座(1)

あんがるたあきいがるしえ先生(@inannasdescent)先生が、Twitterにおいて『イナンナの冥界下り』を、ゆる~く講義してくださっています。

ここでは、それをまとめたTogetterを紹介していきます。

ちなみに「あんがるたあきいがるしえ先生(@inannasdescent)先生」の中の人は「タカイケイスケ先生(@ninshatapada )」で、安田がシュメール語を教えていただいている先生です。

タカイ先生から教えていただいたシュメール語の『イナンナの冥界下り』があまりに面白くて、今回の上演のきっかけになりました。

では、まず第一回目。『イナンナの冥界下り』の第一行目です。

以下は「togetter」のコピペです。「togetter」で読みたい方は、こちらでどうぞ。

**************
 

初演、無事に終了しました!

▼初演、終わりました!

『イナンナの冥界下り』の初演(山のシューレ@二期倶楽部)が無事に終了しました。

写真、なくてごめんなさい。写真が手に入ったら、そのときにご紹介しますね。

2時間の上演でしたが「あっという間だった」というお声をたくさんいただきました。嬉しい限りです!

お客さんは約140名。普段は80くらいのキャパなのですが、前を桟敷にすることによって、こんなにも入っていただけました。満席のためにご覧いただけなかった方もいらっしゃったようで、申し訳ございません。

さて、お客さんの中には中学生の少年もいて、熱心に見て、「楽しかった」と…。これも嬉しいです。

▼Twitter

『イナンナの冥界下り』、Twitterでの評判も上々で、以下、安田がフォローしている方たちのものを紹介します。

●いとうせいこうさん ‏@seikoito
『イナンナの冥界下り』@二期倶楽部、すごかった。能とオペラと狂言とシュメール語と傀儡師とベリーダンサーが渾然一体で、死者の復活を物語る。誰も合わせに行かないのに常に何かが合っているというセッション。

●タカイケイスケ先生 ‏@ninshatapada
(光嶋さんのTweetを受けて)わたくしも身震いする夜でした。今後ともどうぞよろしくお願いします。おかえりお気を付けて。

イナンナの冥界下り大劇団のコロスに参加させてもらえることになった。コロスのためのシュメール語教本もちょっとものしてもらいたいという話もあった。イナンナのクラスがこのような展開を見せるとは,感動しきりの夜である。
※シュメール語の先生である高井先生がコロスに参加していただけることになりました。そしてテキストもチェックしていただけることに。おお! 

 『山のシューレ』での安田登さん,いとうせいこうさんとの鼎談を終え,杜の都に発した「やまびこ」の響きにのっていま宇都宮まで運ばれたところです。芸能の力,ことばの力,死者の力,冥界の力,そういうものが渾然一体としたエネルギーを浴びに浴びた二日間。本当に貴重な経験でした。

東洋英和の生涯学習センターのシュメール語講座でなんとはなく読み始めた『イナンナの冥界下り』。おととしと去年と二年間かけて読み終えた。それをこんな素敵な舞台に仕上げてもらえて感動しきりです。安田さん,そしてすべての出演者のみなさま本当にありがとうございました。

●ヲノサトルさん ‏@wonosatoru
(さまざまなRTのあと)というわけで昨夜の那須二期倶楽部「イナンナの冥界下り」 にはとにかく圧倒され、もうこれで完成してるじゃんと思ったのだが。プログラムには次は当方や光嶋さんが参加してさらにバージョンアップする事が明記されているのであった。退路はない。笑 

●光嶋裕介さん ‏@yusuke_koshima
『イナンナの冥界下り』をプロデュースした能楽師の安田登先生の自在に境界を越境する感覚と、演者間に滲み出るそれぞれのプロ意識と他者への敬意。昨夜の演者たちには、何かが憑依し、会場の二期倶楽部には、確実に神の祝福を感じた。異物が同居するスペクタクルに言葉を失い、感情が揺さぶられる。

おはようございます。那須塩原、快晴。昨日の山のシューレで講演された『イナンナの冥界下り』は、圧巻の芸能コラボレーション。紀元前3500年ごろのメソポタミア・シュメール文明の最古の神話が、能、狂言、浪曲、人形、ダンスによって美しく響き合う奇跡のエンターテーメント体験でした。

産まれたばかりの『イナンナの冥界下り』という作品の舞台美術をやらせてもらうことは、建築家として全く新しい挑戦であり、ボーダーを越えて結ばれ続けるご縁を大切に、精進したい。はて、どうなることやら。昨日の演者さんたちとチームになれることに身震いしております。いやはや、大きな宿題だ。

● 怪談専門誌『幽』 ‏ 東雅夫さん @kwaidan_yoo 
「山のシューレ」で上演された「イナンナの冥界くだり」を拝見。凄い舞台でした。古代シュメール神話の世界が、能の様式に驚くほどマッチして、和洋古今の芸能が渾然一体となった祝祭空間が幻成。しかも、ここぞ、という局面で、多彩な演者の得意技が炸裂するというね。いやあ、堪能しました。(雅)

浪曲の奈々福さんと狂言の奥津さんの号泣芸の競演とか、ゆめひなさんの人形と生身のダンサーとの妖艶な競演とか、楽しきこと限りなし。無理やり予定を調整して参上して大正解でした。(雅)

終演後も「イーナンナー!」という朗唱が耳について離れませんでした(笑)。また、岡野玲子の怪作『イナンナ』にも通ずる部分があったり、花魁道中と神聖娼婦とか、いろいろなことを思い出させたり考えさせる、ただならぬ喚起力を孕んだ公演でありました。舞台が総合芸術であることを実感。(雅)

「イナンナの冥界くだり」の感想で書き漏らしたことが。冥界のコロスたち(大熱演!)による合唱と、ダンサーたちのエキゾティックなパフォーマンスは、「モスラ」や「キングコング対ゴジラ」など往年の東宝怪獣映画における原住民のダンス・シーンを否応なく彷彿させて大いに昂揚を覚えた次第。(雅)

● なかた ゆかりさん ‏@eucali_N
①今日は、「山のシューレ」イン那須塩原。イギリス人ガーデンデザイナー、ポール・スミザーさんのユーモアあふれる話がおもしろかった!自然の植生の中の植物をよ〜く観察することで、化学肥料や農薬に頼らず、手間もかからない庭づくりができる。

②それには、植物をよく知り、それに合った場所に植えるのと同時に、土が大切。腐葉土は、枯葉の重なりをミミズが食べることで、新しくよい土に生まれ変わる。そのよい土が植物を化学肥料に頼らず育ててくれる。

③次に、いよいよお待ちかねの『イナンナの冥界下り』を観ているとき、ふとスミザーさんの腐葉土の話を思い出しました。植物は、精一杯花や葉を付け、この世を謳歌し、繁殖を目指した後、葉を落とし土に生まれ変わり、またおのれを育てる。イナンナが冥界で死に、再生するように。

④スミザーさんの話で、もう一つおもしろかったのが、家庭菜園でも、つい作物を一列に並べて、同時に同じものを大量に収穫してしまう。一列に並べるのは、大量に収穫するとき効率がよいからで植物の事情ではない。植え方もバラバラに時期もずらして、少しずつできるよう楽しめばよいのだと。

⑤『イナンナの冥界下り』は、楔形文字が生まれて記された物語で、文字の無い時代の要素が読み取れるのではないか、文字の無い時代には、今のような時間の概念がなかったのではないかと以前安田さんのお話だったが、計画的に収穫する農耕には、時間の概念が必要で、イナンナはそうなる前の

⑥もっと自然にまかせた収穫の時代の神さまだったのではないかと。
何か不思議な組み合わせなのに、そこにメソポタミアの神さま、女神さまが、荒ぶる自然のように現れるのを観て圧倒されながら、そんなことを考えました。

⑦植物を生かす太陽と水と土。姉の冥界の女王エレシュキガルは、沈んだ太陽のようにも思えるけれど、違うのかもしれません。
植物の話を聞いた後に、『イナンナの冥界下り』観ることができて、おもしろさがさらにビビッドに。
「山のシューレ」楽しかったあ!