イナンナの冥界下り

シュメール神話『イナンナの冥界下り』を上演するための雑感を書くブログです。

『イナンナの冥界下り』新バージョンの上演決定

『イナンナの冥界下り』新バージョンの上演決定
 
イナンナバナー

お待たせしました!『イナンナの冥界下り』が新バージョンでの上演が決定しました。

日時 12月27日(火)18時15分開場 19時開演
場所 セルリアンタワー能楽堂
料金 全席自由5,000円(会員は1,000円引き
   ※指定ご希望の方は1,000円にて承ります。
予約 てんらい事務局
event@inana.tokyo.jp
080-5520-1133(9時~20時)

『イナンナの冥界下り』は、およそ紀元前2,000年にシュメール語(楔形文字)で書かれた世界最古の女神神話を、現存する世界最古の演劇である「能楽」を中心に、シュメール語と日本語で上演する祝祭儀礼歌舞劇です。

昨年(2015年)度に、山のシューレ(那須、二期倶楽部)、セルリアンタワー能楽堂(渋谷)、日本デザインセンター(銀座)で上演し、今年度に浅草の西徳寺さんで上演しましたが、来年度の欧州公演に向けて、今回は新バージョンでの上演を企画しました。

人気の「能楽堂公演」です。お早めにご予約をお願いいたします(って、実は会員、メルマガ、寺子屋参加の方にはお知らせし、すでに1/4のお席が埋まっております)。

【3行あらすじ】
『イナンナの冥界下り』というのはどういう神話なのか。ざっくりと3行でお話しましょう。

(1)天と地を統べる女神イナンナは、唯一自分の手の及んでいない冥界に、7つの「メ(神力)」を身につけて向かった。

(2)イナンナの突然の来訪に怒った冥界の女王エレシュキガルは、イナンナの「メ(神力)」をすべて剥ぎ取って裸にし、冥界の釘にぶら下げた(地上は暗黒の冬世界となる)。

(3)大神エンキが差し向けたクルガラ、ガラトゥルの力によってイナンナは甦り、地上にも春が戻った。

詳しいあらすじはこちらで。

【新バージョン:今までとどう違うのか】
「新バージョン」といっても、今までとどう違うのか。これも簡単にお話します。

●祝祭儀礼性が増す
古代の叙事詩は、薪の火によって妖しく彩られた祭りの場(にわ)で上演されたと思われます。これは、もう薪能そのものです。

薪能は、本来は春の神様をお迎えする祝祭儀礼でした。それは、イナンナの死によってもたらされた冬の季節が、その甦り・再生によって春の季節を再び迎える『イナンナの冥界下り』の神話にぴったりです。

今回の上演では、天地を統べる女神イナンナに奥津健太郎(能楽師狂言方)、エレシュキガルに杉澤陽子(観世流能楽師)を迎え、能楽の要素を前面に押し出すことにより、より祝祭儀礼性が増した上演になります。

●楽しさが増す
祝祭儀礼性、能楽を前面に!といっても堅苦しいものではありません(あ、堅苦しいところもあります)。

古代の祭りの場(にわ)では、人々は怪しい薬草の入った霊酒を飲み、生贄に捧げられたお下がりの肉を喰らい、酩酊、興奮状態で観た、というよりも参加したはずです。

能楽堂での公演なので、さすがにお酒を出したり、焼いた肉をお出しすることはできませんが、『海神別荘』でも、びっくりするようなパフォーマンスを見せてくれた実験道場の皆さんをお迎えし、皆さまが酩酊、興奮状態になるような楽しいパフォーマンスもご覧いただきます。

●音楽が多彩に
音楽は、能管の槻宅聡に加えて、今回は電子音楽のヲノサトルも参加します。

さてさて、どんな音楽が繰り広げられるか。どうぞお楽しみに!

●シュメールの竪琴が登場
大英博物館に収められているシュメールの竪琴の作成をアメリカのハープ作者に依頼していたものが出来上がって来ました。チューニングや弦の問題もあり、今回はまだ使えませんが、象徴として舞台に出現します。紀元前2,000年の竪琴がどんなものか、とくとご覧あれ!

【配役】
女神イナンナ  奥津健太郎、辻康介(声)
冥界の女神エレシュキガル  杉澤 陽子、安田登(声)
大臣ニンシュブル  Junko☆、 玉川奈々福(声)
ネティ(冥界の門番)  蛇澤多計彦、玉川太福(声)
語り  玉川奈々福
音楽  槻宅聡、ヲノサトルほか
コロス、冥界の裁判官  
 大島淑夫 大金 智
 金沢 霞 高井啓介
 塚田里香 中川善史
 名和紀子 松山記子
     五十音順

昨年の能楽堂公演は、昼夜公演があっという間に一杯になり、また4月の西徳寺公演もお立見の出る盛況でした。どうかお早目にご予約をお願いいたします。

event@inana.tokyo.jp
080-5520-1133(9時~20時)

<チラシです:クリックすると拡大します>
 チラシ表とんぼなしsmall

チラシ裏とんぼなしsmall地図なし




ワークショップ【狂言】お申し込み受付中です(奥津健太郎)

1月の狂言ワークショップ、日程変更のお知らせが以下にございますのでご確認お願いいたします。


みなさま、こんにちは。狂言の奥津健太郎でございます。

「海神別荘-狂言版-」いよいよ10日後となりましたこのところ毎週夜に全体稽古、その他個別の稽古もあって鏡花漬けです。鏡花の戯曲は言葉がとても美しいので、日常でもつい口ずさんでいたりします。その美しさの一端でもお伝えできればと思って作ったのがこのチラシです。

海神別荘狂言版チラシ表S
海神別荘狂言版チラシ裏S


「海神別荘」の準備と同時並行で進んでいるのが、てんらいの様々なワークショップ。第1回ワークショップは能と狂言合同で10月6日に開催しました。能面や狂言面を色々ご覧いただいたり、謡を謡ったりしましたね。大勢のご参加ありがとうございます


shoujyou

ご紹介した能面のひとつ、酒に酔った「猩々」です


そして、いよいよ11月1日から狂言ワークショップ始まります狂言は笑いの要素が強いですが、実はその基本は大真面目に「謡と舞」。「謡」を応用するとコトバになり、「舞」を応用するとシグサになります。狂言の演技の幅の広さを体験し、単発のワークショップではお伝えしきれない狂言の魅力を、ご一緒に探っていきたいと思っています

という内容ですので、基本的に月1回、来年3月までの継続参加をお願いします。11月1日まで新規お申し込みを受付中ですので、ぜひご参加ください。

ご参加ご希望の方は、 kyogen-kentaro@k00.itscom.net までお知らせください。お申し込みお待ちしています。

<内容予定>

会場:特記ない場合は「めぐろパーシモンホール リハーサル室」です。
http://www.persimmon.or.jp/know/hall_other.html

第1回 「能と狂言の違い」(能・狂言合同) 10月6日(木)19:00~21:00(終了) 
第2回 「狂言の発声1(謡とセリフ)」 11月1日(火)19:00~21:00 
第3回 「狂言の発声2(呼吸と間)」 12月7日(水)19:00~21:00 
第4回 「狂言の動き1(基本編・舞とシグサ)」 1月11日(水)19:00~21:00 →1月12日(木)19:00~21:00 に変更です。
第5回 「狂言の動き2(応用編・イナンナ地獄の門番ネティになる!)」 2月上旬 (会場未定)
第6回 「前回までの総復習/着物と装束の着付」 2月下旬 (会場未定)
第7回 「最終回/ミニ発表会」 3月上旬 (会場未定)

参加費1回2,000円を基準にお賽銭
用意するもの 白足袋・扇(扇の貸し出しもございます)

ご参加お待ちしています(奥津健太郎)

「海神別荘~狂言版~」の稽古進んでいます!(奥津健太郎)

みなさま、こんにちは。狂言の奥津健太郎です。

「海神別荘~狂言版~」、公演まで2週間とちょっとになりました。稽古が進むにつれて舞台が具体的になってきています。

昨日は実際の会場「北とぴあ・つつじホール」での稽古。出演者がそれぞれ舞台の感触を確かめました。少しだけですが稽古風景です

20161011


入道鮫が登場するシーンの台詞

「キタキタキタキタニュウドウザメダ。キタキタキタキタニュウドウザメダ。キタキタキタキタニュウドウザメダ。キタキタキタキタニュウドウザメダ。キタキタキタキタニュウドウザメダ」(来た来た来た来た入道鮫だ!)

は、コロスのメンバーが本当に舌を噛みそうです。公演の度に難易度格段に上がってますヲノさんの音楽も重なり、実験道場のみなさんのアクロバティックな動きも大盛り上がり

後半は公子と美女が思いがけない展開に・・・。

舞台を作っていると、この段階で演者から色々な提案が出てくるのがとてもおもしろいです。ぜひ当日の舞台をおたのしみに

(奥津健太郎)

『海神別荘』の物語(1)

『海神別荘』のストーリー(1)

海神別荘狂言版チラシ表S

▼『海神別荘』狂言版

今月(10月)28日(金)に上演する『海神別荘』の物語を少しずつ書いていきます。

『海神別荘』は泉鏡花の戯曲(演劇の台本)の最高傑作のひとつといわれています。確かに芥川龍之介をはじめ多くの人が大絶賛をしているのですが、しかし泉鏡花の生前には一度も上演されなかったという幻の戯曲でした。 

それは舞台設定が海底の宮殿であったり、この世のものがひとりも登場しなかったりと、上演が非常に難しい要因がさまざまあるからです。

初演は泉鏡花が亡くなって15年以上も経った昭和30年(1955年)。新派によって上演されましたが、それは鏡花の台本をかなり変えたものでした。

現在では玉三郎が泉鏡花の台本をほぼそのままに上演しており(さすが!)、シネマ歌舞伎でもその上演を観ることができます。

私たちも今年(2016年)3月に、泉鏡花の台本をほとんどそのままに(一部カット)、しかし能の形式を使って上演をしました。

で、今回の上演は、その「狂言パロディ」版です。

狂言には、能をパロディにした作品が多くあります。たとえば六条御息所(みやすどころ)の生霊が光源氏の正妻である葵上(あおいのうえ)を呪い殺そうとするのを、横川(よかわ)の小聖(こひじり)という聖(ひじり)が守るという能『葵上』があります。

このパロディの狂言『梟(ふくろう)山伏』では調伏される相手は六条御息所ではなくフクロウの精霊。同じく『くさびら(茸、菌)』ではキノコの精霊たち。これがいっぱい出るのです。舞台狭しとチョコチョコ歩き回るキノコの精霊にお客さは大笑い。

まじめな人が聞いたら「源氏物語に依拠した能『葵上』のパロディをするなんて、なんて不謹慎な!」と怒ってしまいそうな設定ですが、これが能と狂言との関係なのです。しかも調伏は失敗して、山伏は最後には笑われて終わります。

どんな深刻な事態でも、それを遠い将来から見れば笑いになる。悲劇の裏には喜劇がある。

悲劇と喜劇、悲しみと喜びは表裏、すなわち「つがい(番)」。だから「組」ですることが大事、というわけで「番組」で上演するのが能と狂言なのです。

そんな能と狂言の関係を引き継いで、今回は泉鏡花の『海神別荘』を狂言風に演じてしまおうという趣向です。でも、実は泉鏡花の台本は一部カットはしますが(そして狂言回しの部分は加えますが)書き換えたりはしません

さて、それでどうやって狂言版になるのでしょうか。それは観てのお楽しみに~。

▼銀座のカフェーからはじまります
 
舞台は大正時代の銀座のカフェーから始まります(この部分はオリジナルです)。

ぐでんぐでんに酔っ払った泉鏡花先生。先生を介抱する馴染みの芸者

泉鏡花を演じるのは文芸評論家の東雅夫。実は東さんには最初、解説をお願いしたのですが、そのあまりの美声に「せっかくなので出演してください」とお願いし、泉鏡花役として出演願ったのです。

そして馴染みの芸者はご存知、玉川奈々福(浪曲師)です。 

銀座のカフェーの給仕は、芝居もできるダンスユニット「実験道場」の面々です。 

さて、先日(10月4日)の寺子屋では「実験道場」の面々がダンスを披露してくれました。ちなみにメンバーのひとり、りゅうたはギネス保持者で、ちょうどこの寺子屋の日にギネスの自己記録を更新しました!


というわけで、寺子屋での実験道場の面々のダンスの一部をご覧いただきましょう。はじめて桧舞台の上を足袋で踊ったので、いつものダンスとはちょっと違っていますが、しかしそれをうまく利用しているところはさすがです。


そう、泉鏡花の『海神別荘』なのにこんなダンスが披露されます。

▼鏡花先生、泥酔の理由

さて、ぐでんぐでんに酔っ払った鏡花先生。その理由は『海神別荘』の上演がまたしても中止になったからです。

そのことで芸者にからむ鏡花先生。でも、芸者としてはどんな話なのかわからなければ慰めようもないし、コメントのしようもない。

「よし、それならば」と鏡花先生は『海神別荘』の朗読を始めるのです。

…ということで、物語がはじまります。

<続く>

●ちなみに次の寺子屋は10月13日(木)です。
場所:東江寺(広尾)
   東京都渋谷区広尾5-1-21
受講料:お賽銭
10月13日(木)19時~
飛び込みも歓迎ですが、参加お決まりの方は info@watowa.net へメールをお願いします

 

美女の面(奥津健太郎)

みなさま、こんにちは。狂言の奥津健太郎です。

みなさま、「海神別荘~狂言版~」のお申し込みありがとうございます!ご検討中の方、ぜひいらしてくださいね

「狂言版」の演出はみんなびっくりなんと、私が美女の役なのですが、「乙(おと)」という狂言の面を使わせていただきます。いわゆる「おかめ」の面に近いのですが、「なんでおかめが美女?」とツッコミを入れたくなりますよね。

泉鏡花の原作では、陸の上の美女が海底のカッコいい公子の御殿に輿入れする設定。狂言版では、陸の上ではおかめですが、海底ではものすごい美女として待っている、という設定です。

脚色の安田登は「美女って誰が決めるのか。地上の美と、海底の美とは果たして同じなのか。泉鏡花の台本はそのままに解釈だけをひっくり返して上演をします。」と書いています。

6月の初上演では、そのギャップがなかなか埋まらず苦しんだのですが、10月公演ではもっと踏み込んで舞台を作っていきます。6月の舞台をご覧いただいたある方は「笑ったんだけど、なんだか切なくて、でも綺麗で、深かったです」と感想をくださいました。

美女の面、写真でお見せしたいのですが、当日までのおたのしみです。有名な面の写しで、狂言面の暖かさに能面の冷たさを加えたような表情です。普通の狂言では使いづらいかもしれませんが、「海神別荘~狂言版~」の美女にはピッタリになるといいなあと思っています。公演まで毎日面と対話しつつ、仲良くなっていきます。どうぞおたのしみに

今晩はこれから第1回目の本格稽古です。行ってきます

公演のお申し込みはこちらのサイトでも受け付けています。ご来場、心よりお待ちしております。

(奥津健太郎) 

「海神別荘~狂言版~」のチラシ(奥津健太郎)

みなさん、こんにちは。狂言の奥津健太郎です。

先日の初投稿に引き続き、またまたお詫びです「海神別荘~狂言版~」のチラシ画像をブログにアップしていませんでした本当にうっかりです。申し訳ありません


画像をクリックすると拡大します
海神別荘狂言版チラシ表S

海神別荘狂言版チラシ裏S


さて、気を取り直し~~今回の公演の見どころのひとつは、もちろん「実験道場」の身体能力Junko☆さんのヌンチャクさばきは目がぐるぐる回りますし、ギネス世界記録を持つメンバーも。舞台狭しと大暴れです。

「鮫だ!入道鮫でござりまするぞ」からはじまる戦いのシーンは必見ですよ。華麗な戦いの詳細はおたのしみです

あ、このシーン、ヲノサトルさんの音楽も本当に盛り上げます稽古場ではつい見入ってしまっています。

見どころ紹介またさせていただきますね

チケットのお申し込みは、event@inana.tokyo.jp までメールをいただくか、080-5520-1133(9-20時)にお願いいたします。

ご来場心よりお待ちしております(奥津健太郎) 

てんらいワークショップに【狂言】登場いたします!(奥津健太郎)

みなさま、こんにちは。狂言の奥津健太郎でございます。

さて、いきなりお詫びです私、本当に筆不精でブログ初登場です。申し訳ありませんこれからは「海神別荘~狂言版~」のこと、「イナンナの冥界下り」のこと、などなど書いていきたいと思っております

 

本日は、イナンナプロジェクト狂言ワークショップについてのお知らせです。イナンナプロジェクトの柱のひとつは狂言です。狂言は笑いの要素が強いですが、実はその基本は大真面目に「謡と舞」。「謡」を応用するとコトバになり、「舞」を応用するとシグサになります。


間狂言として緊張感をもって能の中にも登場し、学校公演では子どもたちを大いに笑わせもする、はたまた、多ジャンルとの共演もできる、伝統芸能「狂言」の懐の広さを身体で感じていただきたいです。


という内容ですので、基本的に月1回、来年3月までの継続参加をお願いいたします。単発のワークショップではお伝えしきれない狂言の魅力を、ご一緒に探っていきます。ぜひご参加ください。


kyogen

 

ご参加ご希望の方は、 kyogen-kentaro@k00.itscom.net までお知らせください。お申し込みお待ちしています

 

<内容予定>

会場:特記ない場合は「めぐろパーシモンホール リハーサル室」の予定です。

http://www.persimmon.or.jp/know/hall_other.html


第1回 「能と狂言の違い」(能・狂言合同です) 10月6日(木)19:00~21:00 

    目黒区民センター 勤労福祉会館サークル室

    https://yoyaku.city.meguro.tokyo.jp/syukai/0030/040/index.html

第2回 「狂言の発声1(謡とセリフ)」 11月1日(火)19:00~21:00 

第3回 「狂言の発声2(呼吸と間)」 12月7日(水)19:00~21:00 

第4回 「狂言の動き1(基本編・舞とシグサ)」 1月11日(水)19:00~21:00 →1月12日(木)19:00~21:00 に変更になります。

第5回 「狂言の動き2(応用編・イナンナ地獄の門番ネティになる!)」 2月上旬

第6回 「前回までの総復習/着物と装束の着付」 2月下旬

第7回 「最終回/ミニ発表会」 3月上旬 (会場未定)

 

参加費12,000円を基準にお賽銭

用意するもの 白足袋・扇(扇の貸し出しもございます)


ご参加お待ちしています(奥津健太郎)

奈々福の”ガチンコ”浪曲講座vol.2第二回報告(玉川奈々福)

暑さ寒さも彼岸まで。すっかり涼しくなりつつもムシムシする長雨の長月21日、浪曲講座二回目でした。
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この講座は、途中参加を基本受け付けません。稽古を積み重ねていただくことを旨としております。
初回の課題。
「課題音源を、100回聞いて来ること」……スパルタと思われる方もおられるかと思います。
浪曲講座は「声を鍛える」講座と思われるかもしれませんが、まずは、浪曲の声節に、耳を馴染ませ、
聴き取る力を鍛えることを、第一としております。

あまりにハードルの高い宿題故に挫折率を期待しておりましたが、初回参加38名に対し、第二回目は初参加1名を含む34名。おお、あんまり挫折しない(笑)。

まだ、二回目ですからね。

今回からは、徹底的に身体をつかってもらう、声のお稽古です。
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課題1
「ああなりましてこうなってこうこうしかじかでこうなった」
これを、ひといきで、音の大きさ、長さ、発音、すべてをコントロールし、ひとつの波をつくってでこぼこしないで、言ってもらう。

課題2
「江戸は神田お玉が池北辰一刀流の道場を開いております千葉周作の門弟平手造酒」

課題3
「ご来場賜りまして、あつく御礼申し上げます。○○○と申します。演題は鹿島の棒祭り、お時間まで!」
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みなさん、顔真っかにして、暑い暑いと顔を仰ぎつつ、懸命に声を出します。
相当今回は身体つかいましたね。
自分の体は楽器。いろいろな声の出し方使い方があります。
とにかく、使っていきましょう。
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今回は、語り芸の語り分けの極意も伝授。
これができれば啖呵については、勝ったも同然です。
後半、三味線に耳をなじませ、ちょびっと節もやってみました。
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20160921-6

進歩、早い! みなさん目に見えてどんどん変わって行きます。
面白いなあ。私も体力使ってへろへろです。

てんらいWS シュメール語ver.2 第一回 のお知らせ

イナンナの冥界下りプロジェクトのワークショップの二年目始まっております。

以前こちらでも告知していただきましたシュメール語のワークショップ、第一回目の日程が近づいてきました。

******記******

シュメール語で読む『イナンナの冥界下り』ver.2 第一回
講師 髙井啓介(たかいけいすけ)
参加希望・お問い合わせは→anisinin@gmail.comへ

日時:9月26日(月) 19:00~

基準受講料:2,000円(これは基準金額で実際にはお賽銭方式になります。お賽銭箱に2,000円を基準にしてお好きな金額をお入れください)
 
費用(初めての参加の回のみ):1
00円:初参加の方には油粘土とペンをお配りします。二年目だけど気分一新新しいのが欲しい!という方のためにも粘土とペンをまた用意してあります。 
 
会場東方学會2F会議室(東京都千代田区西神田2丁目4−1←神保町駅、水道橋駅、九段下駅から歩きます。たぶんどれも5分くらい。

二回目の10/24(月)も決まっています。その後は11/21, 12/19, 1/16, 2/13, 3/13の予定です。全部月曜日で三週間おきです。会場の予約が二ヶ月前までしかできないのですが、おそらくこのスケジュール通りに進むと思います。


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さて。
今年も『イナンナの冥界下り』の舞台をより深く味わうために
物語のなかからいろんなフレーズをシュメール語で読んでみます。

シュメール語は楔形文字で書かれていますが、
一つ一つの文字に意味があるところや、単語のなりたちとか、
文章の作り方とか、日本語にとても良く似ているので、
日本人にはとても親しみやすいことばです。

はじめての方は新しい驚きに出会いながら、
二年目の方も忘れていることを思い出しながら、
今年も楽しくシュメール語を味わってみましょう。

二年目は進化します。
今年はシュメール語やシュメール文化だけでなく、
そもそも西アジアの他の文化とか言葉とか
広く浅く(ひろくあさくです!)触れてみましょう。

ヒエログリフの解読とか、古いアルファベットの碑文の解読とか、
ルーン文字の解読とかポンペイの酒場のらくがきとか(←もはや西アジアではありませんが)
などなども、古代文字つながりで挑戦してみようと思います。

シュメール文明やメソポタミア美術に関するDVDを今年は見ようかと思ったり。
シリーズものにはしていないので、一回だけでも、途中からでも参加して
十分に楽しんでいただけます。

で、今年ももちろん文字を粘土に刻みます。
楔形文字を粘土に書いてみます。

あいうえ、から書き始めて、
自分の名前を、そして『イナンナの冥界下り』のフレーズを
いつのまにか上手に書けるようになります。
粘土とペンは初回にお配りします。二年目の方も新しくしましょう(ペンは慣れ親しんだものをお持ちいただいても結構です)。

というわけで、ことしも気楽に気軽に『イナンナ』とシュメール語、そして古代文明の素敵な世界を楽しんでいきましょう。
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会場にはだいたい25名ほど入れます。まだまだ定員募集中です。粘土とペンの準備がありますので、あらかじめメールでanisinin@gmail.comご出席の旨お知らせ頂ければ嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
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緊急告知「海神別荘」狂言版を10月28日に公演いたします。

てんらい会員の方にはメルマガでご案内いたしましたが、泉鏡花原作の「海神別荘」の、なんと「狂言版」の公演が決定しました。

「海神別荘」は、明治6年生まれの泉鏡花が、大正2年、41歳のときに書いた戯曲。芥川龍之介や三島由紀夫、澁澤龍彦が絶讃した「妖怪戯 曲3部作」の1篇ですが、ここで描かれるのは、あでやかな官女たちの歌舞音曲が取り巻く海神公子の棲む海底の楼閣。海月と化した人の魂が漂う中、その楼閣 へ向かうのは、人身御供として公子のもとに嫁ぐ美女……。
そんな幻想世界の物語を、本年3月にカメリアホールにて上演しました。
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カメリアホールでの舞台(写真:御堂義乘)

この度は配役を一新し、「狂言」的演出で上演します。
これは、6月に那須の二期倶楽部「山のシューレ」で上演して大変好評だったもので、
なんと、ヒップホップと、お能の舞が融合する舞台です。
狂言の作品の中には、能をパロディにした作品がたくさんあります。「もどき」の手法を使って、悲劇の中に隠れている笑いを引き出すのです。どんな笑いが!?……お楽しみに!

泉鏡花原作『海神別荘』狂言版

日時 10月28日(金)18:30開場19:00開演 
場所 北とぴあ つつじホール(東京都北区王子1丁目11-1京浜東北線・南北線王子駅徒歩2分)

泉鏡花+僧都の声:東雅夫(アンソロジスト、文芸評論家)
芸者+侍女の声:玉川奈々福(浪曲師)
侍女:Junko☆(ダンサー)
執事たち:実験道場(ダンスユニット)
沖の僧都:笹目美煕(子方)
公子:安田登(能楽師ワキ方)
女房:奥津健一郎(子方)
美女:奥津健太郎(能楽師狂言方)

音楽:ヲノサトル 森山雅之
鏡花装束:北村紗希

入場料:全席指定 予約4000円
予約:イナンナプロジェクト事務局 event@inana.tokyo.jp 080-5520-1133(9時~20時)